2010 Fiscal Year Annual Research Report
生殖過程における細胞壁マトリックス糖鎖の機能に関する分子生物学的解析
Publicly Offered Research
Project Area | Genome Barriers in Plant Reproduction |
Project/Area Number |
21024003
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
岩井 宏暁 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (30375430)
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Keywords | 細胞接着 / ペクチン / ホウ素 / 細胞壁 |
Research Abstract |
高等植物の生殖過程には、細胞壁マトリックス糖鎖を介した細胞接着が様々な場面で要求されるが、その生合成メカニズムと機能に関する知見が極めて乏しいのが現状である。申請者は現在までに、半数体タバコを用いた培養系による変異体作出系を開発することにより、これらの現状を打破することに成功し、細胞接着のみならず生殖過程にも重要であるペクチン糖鎖関連遺伝子を複数同定した。これらの遺伝子の生殖過程における詳細なメカニズムと機能を明らかとすることで、ペクチン糖鎖の生殖過程における役割を解明する、また、この変異体作出系を用いれば、生殖過程に必須な新規細胞壁マトリックス糖鎖関連因子を新規に同定出来ることが予想される。以上の研究を遂行することにより、高等植物の細胞壁マトリックス糖鎖関連遺伝子の生殖過程における役割を明らかにすることを目的としている。 グリシンリッチプロテイン(GRP)を欠損変異体の調査を行った。葯について調査したところ、タペート組織が存在する時期には既に花粉粒には異常が確認されたことから、四分子期以前にGRPが何らかの機能を有していると予想している。また、種子の様子を観察した結果、発達自体も遅いが、葉原基分化期と予想される時期で発達が停止していることがわかった。以上の結果より、OsGRP2は種子発達に重要であることが考えられる。
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[Journal Article] Rice Reproductive Expression Atlas : The Deepest Transcriptome Analysis In Reproductive Development Of Rice Plant &Cell Physiology2010
Author(s)
Fujita M, Horiuchi Y, Ueda Y, Mizuta Y, Kubo T, Yano K, Yamaki S, Tsuda K, Nagata T, Niihama M, Kato H, Kikuchi S, Hamada K, Mochizuki T, Tshimizu I, Iwai H, Tsutsumi N, Kurata N
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Journal Title
Plant Cell Phvsiol
Volume: 51(12)
Pages: 2060-2081
Peer Reviewed
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