2009 Fiscal Year Annual Research Report
花粉管伸長過程の分子解析
Publicly Offered Research
Project Area | Genome Barriers in Plant Reproduction |
Project/Area Number |
21024006
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
石水 毅 Osaka University, 大学院・理学研究科, 講師 (30314355)
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Keywords | 花粉管 / 細胞壁 / ペクチン / 糖鎖 / 糖質分解酵素 / 糖転移酵素 / ポリガラクツロナーゼ / 生化学 |
Research Abstract |
花粉管を比較的調製しやすいペチュニアを材料とした。花粉および花粉管から、ランダムに選んだ732個のcDNA独立クローンを用いたマイクロアレイを作製した。これを用いて、花粉・花粉管における遺伝子発現解析を行い、主なものについては定量PCRを行った。これらのうち、花粉・花粉管で大きく遺伝子発現変動した遺伝子はなく、大まかには「花粉管では新たに遺伝子発現は起こらない」という1970年代の仮説を支持する結果となった。 細胞壁成分ペクチンの主鎖を合成するポリガラクツロン酸合成酵素の精製を試みている。この酵素は膜タンパク質で、精製するには植物材料から可溶化できる酵素量が少ないため、酵素の抽出・可溶化条件の検討を行ってきている。リボヌクレアーゼ存在下で酵素を抽出すると2.1倍量の酵素を最終的に可溶化できることを見いだした。また、可溶化緩衝液にポリアミン、アルキルアミン、あるいはアルギニンを存在させると、従来法の最大9.9倍の酵素を可溶化することができた。これらの方法は効率的な膜タンパク質調製法として一般的に使えることを報告した。これらの条件下で従来法の10倍以上の酵素を調製することができ、酵素精製に道を開いた。次いで、タンパク質精製に有効なイオン交換クロマトグラフィーの分画条件をようやく見いだした。これらの条件を生かして、さらにゲルろ過、金属キレートクロマトグラフィーなどを用いて精製を進めていく。
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Research Products
(19 results)