2009 Fiscal Year Annual Research Report
オートファゴソーム形成の素過程:初期と終期の解析
Publicly Offered Research
Project Area | Proteolysis in the Regulation of Biological Processes |
Project/Area Number |
21025019
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
野田 健司 Osaka University, 微生物病研究所, 准教授 (00290908)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 美鈴 日本女子大学, 理学部, 学術研究員 (80435528)
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Keywords | オートファジー / ホスファチジルイノシトール3リン酸 |
Research Abstract |
細胞内の大規模な分解機構であるオートファジーには多くの蛋白質が関与している。とくにAtgと呼ばれるオートファゴソームの形成に関与する一群の分子群が存在し、我々を含めこれまで多くの研究がなされてきた。今回、このオートファゴソームの形成にホスファチジルイノシトール3リン酸が深く関わることを明らかにした。ほ乳細胞で今まで知られていなかったAtg14L蛋白質を同定した。これはBeclin-1, hVps34ホスファチジルイノシトール3キナーゼ、hVps15プロテインキナーゼと複合体を形成し、そのノックアウト細胞では、オートファゴソームの形成が完全に停止していた。またホスファチジルイトシトール3ホスファターゼの優勢阻害変異体を発現することで、局所的なホスファチジルイノシトール3リン酸濃度が上昇し、オートファジーが始まることが明らかとなった。これらの結果より、キナーゼのホスファターゼのバランスにより、局所的なホスファチジルイノシトール3リン酸濃度が調節され、オートファジーの誘導に重要であることが示された。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Two Beclin 1-binding proteins, Atg14L and Rubicon, reciprocally regulate autophagy at different stages2009
Author(s)
KMatsunaga, T Saitoh, K Tabata, H Omori, T Satoh, N Kurotori, I Maejima, K Shirahama-Noda, T Tchimura, T Tsobe, S Akira, T Noda, T Yoshimori
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Journal Title
Nat Cell Biol 11
Pages: 385-396
Peer Reviewed
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