2009 Fiscal Year Annual Research Report
概日リズムの光センサー・メラノプシンの2つのサブタイプと機能シフト
Publicly Offered Research
Project Area | Molecular interaction and modal shift of cellular sensors |
Project/Area Number |
21026024
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
寺北 明久 Osaka City University, 大学院・理学研究科, 教授 (30212062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小柳 光正 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 講師 (30379276)
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Keywords | メラノプシン / ロドプシン類 / 光センサー |
Research Abstract |
(1) 2つのメラノプシンのちがいを生み出す分子基盤の解析 トラフグに含まれる4種類のメラノプシンについて、それぞれの吸収極大を、495nm、482nm、470nm、467nmと決定した。またメラノプシン2は、Gqに加えてGiを活性化することを既に明らかにしていたが、本年の詳細な解析により、ウシロドプシンと比較してGiよりもGoをより高効率に活性化できることを見出した。20種類以上のキメラ変異体を作製し、それら変異発現タンパク質の分光学的解析により、2つのメラノプシンの吸収極大の差異の半分以上は、ヘリックス5と6が担っていることが示唆された。さらに、部位特異的変異体を用いた解析により、ヘリックス6に存在するN端から数えて269番目のアミノ酸残基が吸収極大の差異をもたらす残基として最も重要であることが示唆された。 (2) トランスジェニックゼブラフィッシュの作製と解析 機能を有するタンパク質の発現に成功しているメラノプシン2と4の上流配列を取得し、その制御下でGFP(メラノプシン2)あるいはRFP(メラノプシン4)を発現するトランスジェニック(Tg)ゼブラフィッシュを作製した。その結果、メラノプシン2プロモーター制御下で発現したGFPは網膜水平細胞で特異的に発現し、メラノプシン2は水平細胞に特異的に局在していることを示した。この局在は、in situ hybridizationによる報告と一致した。メラノプシン4については、現在、in situ hybridizationとの比較が行われているものの、F1ゼブラフィッシュが得られた。
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Research Products
(25 results)