2009 Fiscal Year Annual Research Report
腋芽を休眠から成長に相転換させる情報制御系に関する研究
Publicly Offered Research
Project Area | Plant regulatory systems that control developmental interactions between meristems and lateral organs |
Project/Area Number |
21027019
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
森 仁志 Nagoya University, 大学院・生命農学研究科, 教授 (20220014)
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Keywords | 頂芽優勢 / 休眠 / サイトカイニン / オーキシン / 腋芽 / エンドウ |
Research Abstract |
頂芽優勢は頂芽が腋芽の成長を抑制して優先的に成長する現象である。、本研究では、オーキシンによるPsIPT転写抑制の分子機構と、サイトカイニンによる腋芽休眠解除の分子機構を明らかにすることを目的として研究を行った。 1) サイトカイニンによる腋芽休眠解除の分子機構 これまでに腋芽の休眠解除時に一次応答する7つの遺伝子を単離した。これらの内の一つはアラビドプシスのAIL1(ANT-like1)に最もよく類似し、発現パターンも類似しているので、AIL1がPsAIL1と同様の機能を持つことが期待できる。AIL1のクロマチン免疫沈降法/次世代シークエンサーによる発現プロファイルから、AIL1の標的遺伝子の同定を目指して、特異抗体を調製した。しかし、ウエスタンブロット法により特異性を確認したが、発現量が少ないためか、特異的なシグナルは得られていない。 2) PsIPT2の発現部位の解析 エンドウ茎の切片を作成し、in situ hybridizationによりPsIPT2の茎における発現部位を解析した。維管束柔組織周辺から染色シグナルが検出されたが、茎全体からもうっすらとシグナルが検出される。PsITP2はオーキシン含量が減少すると発現するので、皮層でも発現しているのかもしれない。
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