2009 Fiscal Year Annual Research Report
微小管構造と動態のイメージング
Publicly Offered Research
Project Area | Plant regulatory systems that control developmental interactions between meristems and lateral organs |
Project/Area Number |
21027024
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
橋本 隆 Nara Institute of Science and Technology, バイオサイエンス研究科, 教授 (80180826)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 壮英 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教 (70379535)
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Keywords | 微小管 / 蛍光標識 / ダイナミズム / イメージング / アラビドプシス |
Research Abstract |
1. 種々の植物組織において、間期およびM期の微小管(微小管全体、プラス端、マイナス端)を蛍光標識できるGFPマーカー系統を確立した。微小管全体はチューブリン、プラス端はEB1,マイナス端はγチューブリン複合体構成因子を用い、必要であれば該当遺伝子自身のプロモーターを用いて、適度の発現レベルで標識マーカーを発現させた。 2. 微小管重合核複合体の動態をGFPマーカーを用いて解析することにより、動的な重合核複合体が表層微小管壁と相互作用することにより、重合能が活性化されることが判った。微小管を重合した後の重合核複合体は微小管切断タンパク質カタニンにより新規に重合した微小管がそのマイナス端で切り離されるか、新規微小管のプラス端が重合核まで脱重合することにより、重合核は不安定化し、母体の微小管壁から遊離する。これらの観察結果より、植物間期細胞の表層微小管の形成過程モデルを提唱した。 3. アラビドプシスEB1cイソフォームがC末端の核移行シグナルにより分裂前の核内に蓄積し、紡錘体微小管の構築に重要な役割を果たすこと、また細胞質局在性のEB1イソフォームによりその機能は充分には代替できないこと、をin vitroの生化学的解析、変異株の表現形解析、各種EB1-GFPの細胞内局在性、各種EB1コンストラクトによる変異株の相補解析、などにより明らかにした。
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