2009 Fiscal Year Annual Research Report
有機半導体π電子系3次元電界効果トランジスタ
Publicly Offered Research
Project Area | Emergence of highly elaborated pai-space and its function |
Project/Area Number |
21108514
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
竹谷 純一 Osaka University, 大学院・理学研究科, 准教授 (20371289)
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Keywords | 有機トランジスタ / 電子輸送特性 / 有機単結晶トランジスタ |
Research Abstract |
21年度は、まず、集積型立体構造に微小有機半導体単結晶キャリア伝導チャンネルを構成する手法の開発に取り込んだ。すなわち、MEMS技術を用いたシリコン基板やプラスティック材料の立体構造を作製する手法を開発する。すでに、十ミクロンスケールの縦型マルチチャンネルを有する多結晶薄膜トランジスタの動作に成功しているため、同様のプロセスをスケールダウンするとともに欠陥の少ない高品質の単結晶を構造上に成長する方法を工夫した。結果、サブミクロン長の三次元型有機トランジスタの作製に成功し、実際にこれまでにない高電流密度と高速応答を実現するに至った。 並行して、縦方向の高移動度有機半導体チャンネルにおける光誘起電荷分離による「新型有機太陽電池」研究のために、光電変換効率の波長分布を計測するシステムを立ち上げるため、ハロゲンランプ光源などを購入した。モノクロメータによって分光した高強度の光を有機単結晶の三次元型太陽電池に集光し、起電力測定を行う。 また、有機半導体層としては、ペンタセンなどの一般的な材料のほか、広島大学瀧宮教授のグループで合成されたチオフェン系分子などを用いたデバイスの試作を行った。他に、ポリマー有機半導体など、塗布による容易な製法が適用できるものの移動度が小さいことが課題である材料について、高性能化トランジスタを実現するための手法として三次元型構造を用いるプロセスの検討を行った。
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Research Products
(23 results)