2010 Fiscal Year Annual Research Report
自己組織化を用いてナノエレクトロニクス素子の開発
Publicly Offered Research
Project Area | Emergent Chemistry of Nano-scale Molecular System |
Project/Area Number |
21111519
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Research Institution | Chitose Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
KARTHAUS Olaf 千歳科学技術大学, 総合光科学部, 教授 (80261353)
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Keywords | 自己組織化 / 有機トランジスター / ポリアニリン / 高分子の総分離 / ディウェッティング / 結晶化 / 導電性 / 多孔質構造 |
Research Abstract |
有機エレクトロニクスは有機物質のマイクロパターン技術と共に発展していくこれからの技術である。これまで、トップダウン技術が使われてきたが、低価格、大面積での作成というボトムアップの自己組織化プロセスの長所を取り入れ、機能性有機フォトニクスやエレクトロニクスデバイスを作成することとした。利用した自己組織化技術:(1)ディウェッティングを用いたp-n型有機トランジスタ:マイクロ電極の間(トップダウン作成)に希薄な有機溶液に溶かした有機半導体材料をディウェッティング(ボトムアップ)することで、有機半導体のマイクロデバイス(有機発光ダイオード、有機トランジスタ)を作成した。ディウェッティング現象を利用して、n型のフラーレン薄膜を作成した。ディウェッティングのパラメーター(温度、濃度、ディウェッティング速度など)によって、プレート型またはファイバー型の結晶が得られた。ファイバー型結晶の上にp型材料をディウェッティングさせることによって、p-n型を作成した。(2)マイクロエマルションを用いた、有機太陽電池の高分子総分離膜を作成した。ポリマーブレンド(ポリスチレン/PMMA、導電性PEDOT/PSS)の溶液を基板にキャスチングし、添加剤の有無により、粗分離がおこる。結果的、スピノーダル分布やスポンジ構造が発生する。(3)自己組織化プロセスで作成した高分子のハニカム構造に導電性高分子(ポリアニリンやポリヘキシルチオフェン)を吸着させ、導電性ハニカムフィルムを作成した。両親倍性添加剤の比率によって、抵抗を制御することも可能である。
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Research Products
(22 results)