2010 Fiscal Year Annual Research Report
mRNA局在による翻訳多様性の制御
Publicly Offered Research
Project Area | Diversity and asymmetry achieved by RNA program |
Project/Area Number |
21112525
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
後藤 聡 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (60280575)
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Keywords | mRNA / GPI / 小胞体 |
Research Abstract |
私達は、ショウジョウバエの初期胚においてGPIアンカーを生合成する膜結合型酵素Pig-BのmRNAが一部の粗面小胞体領域に局在していることを見出していた。そこで、本研究ではmRNAの局在がPig-B蛋白質の活性に重要な役割を果たしているかを明らかにことを目指した。具体的には、Pig-BmRNAの局在を変化させるために、その3'UTRを改変したコンストラクトを発現するショウジョウバエ系統を作成した。実際に、その局在が変化したかを調べたところ、本来の領域とは異なる小胞体領域に局在することを確認した。現在、本来とは異なる領域で翻訳されたPig-B蛋白質が正しい活性を有しているかを確認中である。そのために、本来とは異なる領域で翻訳されるPig-Bをpig-B変異体で発現させ、pig-B変異体の表現型を抑圧できるかを調べている。 また、Pig-B蛋白質に対する抗体を作成したところ、endogenous Pig-B蛋白質を検出する良い抗体が得られた。それを用いて細胞染色したところ、驚いたことに、いままで言われてきた小胞体ではなく、核膜に局在していた。このことは、GPIが、いままでいわれてきたような小胞体ではなく、核膜で生合成されていることを示している。 さらに、GPIを蛋白質に付加させるTransamidaseに対する抗体の作成に取り掛かった。その抗体を用いることによって、実際にGPIが付加されるのが小胞体なのか、核膜なのかが明らかになると思われる。
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Research Products
(5 results)