2010 Fiscal Year Annual Research Report
抗原受容体のエンドサイトーシスとシグナル伝達の相互制御機構の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Intracellular logistics: interdisciplinary approaches to pathophysiology of membrane traffic |
Project/Area Number |
21113526
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
北村 大介 東京理科大学, 生命科学研究所, 教授 (70204914)
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Keywords | 免疫学 / 抗原受容体 / エンドサイトーシス / シグナル伝達 / B細胞 |
Research Abstract |
B細胞抗原受容体であるIgMのシグナル伝達に重要なアダプター分子BLNKに結合する4回膜貫通タンパクCMTM3のファミリー分子CMTM7の機能を解析した。CMTM7は細胞膜でクラスリンと共局在し、CMTM3と結合し、IgM架橋後はBLNK・IgMとも結合し、IgMと共に細胞内に取り込まれた。CMTM7ノックダウン株ではこのIgM取り込みが亢進し、また、BLNKのリン酸化およびERK/JNKの活性化が著しく減弱し、さらにIgM架橋後のSykとBLNKの結合が抑制されていた。以上より、IgM架橋直後にBLNK-CMTM7/3-IgM-Igα/β-Sykという複合体が細胞膜下で形成され、SykによりBLNKがリン酸化され、ERK・JNK活性化シグナルが伝達されると考えられた。この結果はBLNKが抗原受容体にリクルートされるというシグナル伝達開始の分子機構をはじめて明らかにしたものと考えられる。一方、IgM取り込みはBLNK欠損B細胞株では亢進し、逆にBLNK過剰発現細胞では抑制された。以上より、BLNKはCMTM7と結合することによりIgMのエンドサイトーシスを抑制すると考えられた。
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Research Products
(5 results)