2009 Fiscal Year Annual Research Report
ショウジョウバエ生殖幹細胞ニッチの形成に関与する遺伝子の網羅的探索
Publicly Offered Research
Project Area | Regulatory Mechanism of Gamete Stem Cells |
Project/Area Number |
21116503
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
佐野 浩子 Ochanomizu University, お茶大アカデミック・プロダクション, 特任助教 (90506908)
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Keywords | ショウジョウバエ / 生殖幹細胞 / ニッチ |
Research Abstract |
生殖幹細胞は、配偶子の持続的な供給を可能にすることで、種の保存を有利にする優れたシステムである。生殖幹細胞の維持と分化は、それらを取り囲む体細胞から成る微小環境(ニッチ)によりコントロールされることが知られているが、生殖幹細胞ニッチが発生初期においてどのように形成されるのかはほとんど不明である。また、異所的なニッチ形成は、生殖幹細胞の異常増殖を引き起こすため、生体内の正しい場所に限定されることが重要である。しかしながら、生殖幹細胞ニッチを限定するメカニズムはほとんど明らかにされていない。本研究は、ショウジョウバエの生殖巣をモデルとし、生殖幹細胞ニッチがどのように形成され、どのようにして正しい場所に限定されるのかを明らかにすることを目的としている。ショウジョウバエ生殖巣は生殖細胞と体細胞性生殖巣原基から構成され、前半部の体細胞性生殖巣原基のみがニッチに分化する。本研究では、ニッチおよび非ニッチ細胞で発現する遺伝子を網羅的に同定し、それぞれの領域ではたらく遺伝子カスケードを解析する。今年度においては、ニッチおよび非ニッチ細胞の基となるlateral mesodermを単離する方法を検討した。Lateral mesodermをラベルするGFPマーカーを導入した系統を作成し、セルソーティングにより、lateral mesodermおよび筋肉原基細胞を含む細胞分画を単離することに成功した。
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Research Products
(3 results)