2009 Fiscal Year Annual Research Report
マウス精子幹細胞ニッシェにおけるG蛋白質分子の役割の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Regulatory Mechanism of Gamete Stem Cells |
Project/Area Number |
21116505
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
篠原 美都 Kyoto University, 医学研究科, 助教 (10372591)
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Keywords | 遺伝学 / 発生・分化 / 幹細胞 / 生殖 |
Research Abstract |
本研究は精子幹細胞の移植時におけるニッシェへのホーミング機構の分子メカニズム解明を目標としている。これまでの研究で研究代表者らはβ1-インテグリンが関与することを同定したが、ホーミングは基底膜におけるニッシェへの繋留のみでなく、セルトリ細胞への接着やtight junctionの通過など、多段階のプロセスと考えられることから、本年度の研究では他の候補分子(特にrho, rac, cdc42などのG蛋白質シグナルやIntegrin・Cadherinファミリーなど)について調べた。 (1) 培養精子幹細胞株(GS細胞)へrho, rac, cdc42変異体の遺伝子導入し、増殖活性や細胞外マトリクス(ラミニン)への接着性を調べたが、特に野生型と差はなかった。移植アッセイによりコロニー形成能についても差は無かった。一方、(2) conditionalノックアウトマウスより精巣細胞を回収し、試験管内でadenovirus (AxCACre)を暴露した後トリプシンで回収し不妊マウスの精巣内へ移植し、コロニー形成能を調べたところ、一部でコロニー形成の低下が見られた。(3) ホーミングとtight junctionの関係を調べるため、tight junctionの欠損している幼若な精巣に移植を行ったところ、コロニー形成が見られた。(4) さらにtight junctionを構成する蛋白の発現を調べたところ、一部のclaudinファミリー分子の発現が変化していることが分かった。また、(4) ホーミング現象を試験管内で再現するため、セルトリ細胞をフィーダーとした培養系の開発を行った。GS細胞をセルトリ細胞と共培養すると、MEF (mouse embryonic fibroblast)の場合と異なり、フィーダー細胞の下に細胞が潜り込み、コロニー形成することから、これを用いてホーミングアッセイができる可能性が示唆された。
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[Journal Article] Large-scale production of growing oocytes in vitro from neonatal mouse ovaries.2009
Author(s)
Honda A., Hirose M., Inoue K., Hiura H., Miki H., Ogonuki N., Sugimoto M., Abe K., Kanatsu-Shinohara M., Kono T., Shinohara T., Ogura A.
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Journal Title
Int.J., Dev.Biol. 53(4)
Pages: 605-613
Peer Reviewed