2009 Fiscal Year Annual Research Report
海洋酸性化の評価に関連したサンゴ骨格のホウ素同位体比分析(海洋pH変動解析)
Publicly Offered Research
Project Area | Coral Reef Science for Symbiosis and Coexistence of Human and Ecosystem under Combined Stresses |
Project/Area Number |
21121502
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
新城 竜一 琉球大学, 理学部, 教授 (30244289)
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Keywords | 海洋酸性化 / サンゴ / ホウ素同位体比 / 地球環境 |
Research Abstract |
1)サンゴ骨格等の炭酸塩試料に特化した効率的なホウ素の分離・抽出技術を検討した。イオン交換樹脂や特殊抽出樹脂を使用したカラム分離法を用いず,ホウ素を昇華させる方法(マイクロ昇華法)を検討し,スタンタード試料に関しては回収率が100%に近い良好な結果を得た。 2)極微量のホウ素のTIMSによる高精度同位体比分析の手法を検討した。微量のホウ素のイオン化に適した陰イオン法を使用するNegative-TIMS法を検討した。5ngのホウ素をホウ素抜きの海水を使用して,フィラメントへ添加することで安定したイオンビームを得ることができた。イオン化の際の同位体分別をどのように一定にするか,今後の課題である。 3)サンゴ骨格試料の微小領域を正確に採取するための技術改良を行った。高精度マイクロミルを用いて,薄片試料上の目的箇所のサンプリングを試みた。結果は良好であった。今後は実サンプルに適用する予定である。
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Research Products
(4 results)