2022 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of novel high-density/high-coordination hydrides by reaction with Mbar-pressure/high-temperature hydrogen.
Publicly Offered Research
Project Area | HYDROGENOMICS: Creation of Innovative Materials, Devices, and Reaction Processes using Higher-Order Hydrogen Functions |
Project/Area Number |
21H00030
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Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
中野 智志 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 機能性材料研究拠点, 主幹研究員 (50343869)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 水素化物 / 高温高圧 / 結晶構造 / 二水素結合 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ダイヤモンド・アンビル・セルと高圧水素を利用し、高水素密度・水素比・高配位数の水素化物を広範囲に探索して、新規機能性水素化物を創成することを目的とした。二元系物質としてアルカリ・アルカリ土類金属水素化物、三元系物質としてIIIA族および遷移金属錯体水素化物を中心に新規物質合成を行った。 アルカリ土類金属をキャリアとする新規イオン伝導体の探索として、Ca(BH4)2とそのアンモニアボラン複合体であるCa(BH4)2・(NH3BH3)2の高圧下での多形探索と結晶構造解析を行った。Ca(BH4)2は約2GPaで圧力誘起相転移を起こし、高圧相の結晶構造はP21/cと解析された。この構造は常温常圧相と類似しているが、BH4-イオンの配列の変化により、Ca2+イオンがより移動しやすい構造となった。Ca(BH4)2・(NH3BH3)2は約16GPaで圧力誘起相転移を起こした。 アンモニアボランNH3BH3の高圧構造変化では、3-4GPaで格子定数の圧力変化に異常を見出し、圧力誘起による二水素結合形成の傍証を得た。また、観察された格子定数や体積の圧力変化、Ramanスペクトルの圧力変化は、いずれもDFT計算でも再現され、これらの変化と二水素結合の形成との間にある強い相関性が確認された。 Mg(H2O)3B12H12の脱水反応によりイオン伝導性MgB12H12を合成する試みでは、常圧下では約250℃でアモルファス化するのに対して、高温高圧条件下では元の層状構造を維持できるという知見を得た。今後、脱水条件を明らかにしていく。 新規水素化物超伝導体の合成を目指した高温高圧実験では、CaH2とCa(BH4)2との混合物と高圧水素の反応によりCaB-Hn系化合物の合成を試みた。150GPaの圧力下でYAGレーザー加熱処理により反応生成物を得た。その構造と組成の解析は今後の課題である。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)