2022 Fiscal Year Annual Research Report
ハイエントロピー複合アニオン化合物の創製と新機能探索
Publicly Offered Research
Project Area | High Entropy Alloys - Science of New Class of Materials Based on Elemental Multiplicity and Heterogeneity |
Project/Area Number |
21H00141
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
清水 亮太 東京工業大学, 物質理工学院, 准教授 (70611953)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 無機薄膜合成 / ハイエントロピーアニオン化物 / エピタキシャル成長 / 複合アニオン化合物 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、無機イオン性固体のハイエントロピー化合物を薄膜材料として創製することを目的とした。具体的には、非平衡過程における成膜が可能なパルスレーザー堆積法や反応性マグネトロンスパッタ法を用いて、酸化物やフッ化物のハイエントロピーエピタキシャル薄膜の合成と、アニオンの複合化に取り組んだ。 酸化物系ではLi電池の正極材料に着目し、10種以上の金属Mを含む層状岩塩構造LiMO2エピタキシャル薄膜合成に成功した。この正極薄膜を用いた薄膜Li電池において安定な電池動作を実証した。 フッ化物系では、ペロブスカイト型フッ化物における水分解の酸素生成触媒応用に着目し、K(MnFeCoNiCu)F3エピタキシャル薄膜の作製と酸素生成反応の触媒活性の定量評価を行った。ターゲット材料を遊星ボールミルによる粉砕混合と焼結作業を通じて自作し、(100)、(110)、(111)の面方位制御に成功した。この配向制御に成功した薄膜を用いて酸素発生反応を試みたが、薄膜に電場がうまく印加できず反応が進行しなかった。そこで、集電体としてAu薄膜を堆積し、多結晶K(MnFeCoNiCu)F3薄膜を用いたところ、過電圧が~430 mV(@10mA/cm2)と良好な触媒活性を観測することに成功した。本成果は、様々なフッ化物のハイエントロピー材料の探索につながる。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)