2022 Fiscal Year Annual Research Report
精子インテグリティに関わる脂質分子の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Ensuring integrity in gametogenesis |
Project/Area Number |
21H00228
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
河野 望 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (50451852)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 精子完成 / TPCL |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 精子細胞におけるTPCLの産生機構の解明:精巣の小胞体-ミトコンドリア近接領域(mitochondria associated membrane, MAM) 画分においてカルジオリピン合成活性が存在することをこれまでに見出している。本年度はカルジオリピン合成活性を担う精子細胞特異的遺伝子を同定し、その産物がMAMに局在することを、細胞レベル、マウス個体レベルで明らかにした。またTPCL合成酵素の一つは非AUGコドンを利用していることも明らかとなった。さらに当該遺伝子の欠損マウスをiGONAD法により作出したところ、欠損マウスではTPCLが特異的に消失すること、精巣組織の形態異常を示すこと、精子完成に異常を来たすことを見出した。
2. TPCLの精子形成における作用メカニズムの解明 これまでにcullin3関連タンパク質がTPCLと相互作用することを見出している。本年度はリポソーム沈降法によりcullin3関連タンパク質とTPCLとの結合特異性を検証した。その結果、cullin3関連タンパク質は他の飽和リン脂質への結合性は示さずTPCLに特異的に結合することを見出した。またオレイン酸が結合したカルジオリピンにも結合性が弱く、脂肪酸鎖特異性があることが明らかとなった。さらに、TPCLのcullin3活性化に対する影響を調べるために、in vitroのcullin3 neddylationアッセイを構築し、TPCLが減少したマウス精巣のホモジェネートではcullin3 neddylation活性が減弱していること見出した。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(30 results)