2022 Fiscal Year Annual Research Report
クロマチン構造の核内観察
Publicly Offered Research
Project Area | Chromatin potential for gene regulation |
Project/Area Number |
21H00246
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
藤芳 暁 東京工業大学, 理学院, 助教 (70371705)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | クロマチン / クライオ蛍光顕微鏡 / 1分子 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、クロマチン動態を分子レベルで理解するための新しい方法を開発することである。このため、超流動ヘリウム蛍光顕微鏡を用いて、前人未踏の細胞内の分子イメージングを実証し、同一の細胞株のライブイメージングによりクロマチン動態を観察する。二つの方法で得られた分子イメージとライブイメージから、クロマチンの機能について研究することを目的として、研究をおこなった。 細胞内の分子イメージングには成功しなかったものの、今年度は大きな成果があった。我々が開発してきたクライオ蛍光顕微鏡では、ナノレベルの安定性を得るために対物レンズと試料を同一の試料ホルダーに設置し、共に超流動ヘリウム中に浸すというデザインを用いている。このデザインを用いることで、顕微鏡全体の安定性として10時間で数nmに抑えることに成功している。ところが、この場合、試料ステージを空間的に走査することが必須であるが、安定性と走査範囲に反比例の関係があり、安定性をナノレベルに設定すると、走査範囲が0.1 mm程度に制限されてしまうのが現状であった。このため、不均一性が高く、サイズが大きな試料である生体系を観察するのには大きな障害となっていた。そこで、本年度は、試料ステージの安定化に用いていた位置センサーを静電容量方式から光干渉計方式に変更することで、オングストロームの安定性を持ちながら、ミリメータの走査範囲を確保することに成功した。これは、クロマチンだけでなく、生体系一般に使える技術となった。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)
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[Presentation] 細胞内1分子ナノスコピーのための近赤外蛍光標識技術の開発2022
Author(s)
藏本和輝, 武藤慶, 宮崎龍也, 山口潤一郎, 成瀬寛太, 神谷直輝,荒巻秀和, 松下道雄, 小田春佳, 志見剛, 木村宏, 藤芳暁
Organizer
日本生物物理学会年会
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