2021 Fiscal Year Annual Research Report
Physical properties and molecular regulation of TRIM-type ubiquitin ligases
Publicly Offered Research
Project Area | New frontier for ubiquitin biology driven by chemo-technologies |
Project/Area Number |
21H00266
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
畠山 鎮次 北海道大学, 医学研究院, 教授 (70294973)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ユビキチン / TRIMタンパク質 / 基質 |
Outline of Annual Research Achievements |
「ユビキチン化」はタンパク質分解を制御する翻訳後修飾であり、多くの生命現象(タンパク質分解のみならず酵素の活性なども制御)を支える極めて重要な翻訳後修飾の一つである。TRIMタンパク質ファミリーの多様性と機能:TRIMファミリーはRING型E3ユビキチンリガーゼの一つのファミリー(ヒトでは約70種)であり、様々な機能(がん、免疫、発生、オートファジーなどの制御)に関与することが報告されている。本研究の目的は、TRIMタンパク質の「タンパク質」としての物理化学的な性質(物性)を解析することで機能との関連性を検討し、将来的には創薬研究への知見を集積することである。TRIMタンパク質の機能を解明するためには、その基質タンパク質を同定することと、およびTRIMタンパク質の構造を決定することが重要となる。 具体的には、ユビキチン化タンパク質を精製することに優れたポリユビキチン鎖に高親和性結合を示す人工タンパク質TUBE(Tandem Ubiquitin Binding Entity)を用いた。本研究で用いるユビキチン関基質の新規同定法において、①FLAGタグ、②ユビキチン高親和性人工タンパク質(TUBE)、③TRIMタンパク質(E3酵素)の3つのドメインを融合した人工タンパク質である精製用プローブを用いた。 本年度は、シグナル伝達・選択的オートファジー・DNA修復・ERAD等に関与すると考えられているTRIMタンパク質を中心に、質量分析器(Hybrid IonTrap-Orbitrap LC-MS)を使用し、ユビキチン化基質タンパク質の同定を試み、複数のTRIMタンパク質に関して、基質タンパク質候補を同定し、各TRIMタンパク質の機能解析を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度に計画した実験が遂行され、かつ興味深いいくつかの結果を得ているから。
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Strategy for Future Research Activity |
概ね順調に計画が進んでいるので、予定通りに実験計画を進める予定である。
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Research Products
(3 results)