2022 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキチン鎖の空間配向制御を指向したケモテクノロジーの開発
Publicly Offered Research
Project Area | New frontier for ubiquitin biology driven by chemo-technologies |
Project/Area Number |
21H00277
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
鳴海 哲夫 静岡大学, 工学部, 准教授 (50547867)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ユビキチン結合 / 生物学的等価体 / 分岐型ユビキチン鎖 / 特殊ユビキチン鎖プローブ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ユビキチン鎖の構造や機能を制御する重要な構造因子である2つのグリシン残基とリシン側鎖からなるユビキチン連結領域を有機化学的に改変した特殊ユビキチン鎖プローブの創製研究を展開した。 (1)脱ユビキチン化酵素DUBで加水分解されないDUB耐性型ユビキチン鎖ミミックの化学合成と機能評価 イソペプチド結合との構造的相同性、 酵素に対する加水分解耐性、 アミド配座制御能を付与したアルケン型ユビキチン結合等価体の合成経路を確立した。R2年度までの合成法に比べ、新規合成法は2つの幾何異性体を同一のアリルアルコールを鍵中間体から合成可能であり、マルチグラムスケール合成も可能であることから、汎用性・効率性に優れた合成法の開発に成功した。また、それら等価体を導入したユビキチン二量体ミミックの収束的化学合成を達成した。また、同ユビキチン二量体ミミックは脱ユビキチン化酵素に対して加水分解耐性を有すること、それぞれのミミックが異なるデコーダータンパク質の探索に応用可能であることを明らかにした。 (2)K48/K63分岐型ユビキチン鎖の化学合成と応用 分岐型ユビキチン鎖に結合するデコーダータンパク質を探索するために、K48およびK63で連結した分岐型ユビキチン鎖プローブを創製した。Fmoc固相合成により合成したN末端にシステインを有する48および63残基目で連結したフラグメントペプチドの3つの反応点に対して、ユビキチンのN末端から45残基目に相当するペプチドフラグメントを化学選択的に縮合した。その後、脱硫反応を行うことで所望のK48/K63分岐型ユビキチン鎖の化学合成を達成した. 合成したK48/K63分岐型ユビキチン鎖を化学プローブとして, 細胞内タンパク質との相互作用を網羅的に解析したところ、K48/K63分岐型ユビキチン鎖に対し選択的に結合するタンパク質群を見出した。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)