2022 Fiscal Year Annual Research Report
長期記憶の時間生成を担う睡眠/覚醒サイクルにおける神経活動・シナプス動態
Publicly Offered Research
Project Area | Chronogenesis: how the mind generates time |
Project/Area Number |
21H00305
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
宮本 大祐 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (50748697)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 学習・記憶 / 睡眠・覚醒 / 神経活動 / シナプス可塑性 / イメージング / 大脳皮質 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は長期記憶の時間的変容における睡眠の役割の解明を目標とした。そのため、生体マウスにおいて、大脳皮質や海馬等の記憶関連脳領域の活動を細胞種選択的にイメージング及び光操作するシステムを構築した。特に、イメージングと光操作を同時適用するため、励起波長の重なりが少ない青励起の光操作用のプローブと赤蛍光のイメージング用のプローブを使用した。CaMKIIプロ―モーター下で赤蛍光の膜電位インディケーターを発現するアデノ随伴ウィルスを作成して、海馬CA1野に注入した。海馬CA1錐体細胞層選択的な標的遺伝子の発現を固定切片において観察することにより、興奮性神経細胞選択的な発現を確認した。また、膜電位イメージングに必要な高フレームレートのワイドフィールド顕微鏡を作成した。膜電位プローブが細胞膜に限局すること及び露光時間が短いことから、S/N比の向上を目的として高強度のレーザーを使用した。高強度のレーザーによる脳の加熱を防ぐために、限局光照射用の光路を調整した。また、視野周辺の光量減少を防ぐため、対物レンズとイメージングレンズ間の光路を短くした。そして、ワイドフィールド顕微鏡を生体マウスの大脳皮質に適用して、複数細胞の神経活動をイメージングした。メディアンフィルターを使用して、スパイク活動を検出した。 また、睡眠時の記憶情報処理に関する総説論文を2報執筆した。各論文では、実験手法の開発又は当該分野の歴史に焦点を当てた。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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