2021 Fiscal Year Annual Research Report
Information of future action embedded in the temporal dynamics of neural activity
Publicly Offered Research
Project Area | Chronogenesis: how the mind generates time |
Project/Area Number |
21H00314
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Research Institution | National Institute of Information and Communications Technology |
Principal Investigator |
羽倉 信宏 国立研究開発法人情報通信研究機構, 未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター, 主任研究員 (80505983)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 運動準備 / 周期性 / 脳活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、未来の運動内容が脳内の運動準備状態においてどのように表現されているのかを調査するものである。現在、2点の内容が進行中である。 1)マニピュランダムを用いた運動学習の行動学実験から、未来に実行が決定している運動内容であっても、継続的に準備が行われているわけではなく、特定周波数のリズムでパフォーマンスが変化する、すなわち、特定周波数のリズムに乗って運動プログラムがロードされている可能性が示唆されるデータを取得した。 2)研究協力者から提供を受けたヒトのECoGのデータの解析から、手首の屈曲・伸展を選択して準備しているとき、同様に、リズミカルに情報内容が変化する可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
運動準備期に準備されている運動内容が周期的に変化するという仮説について、行動学実験、ならびにECoGの解析によっておさえつつある。ゆえに研究はおおむね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
行動学実験を追加することで、周期的な運動準備の証拠を確実なものにする。同時に、領域内の共同研究者から動物のECoG計測実験で同様の課題を行ったデータの提供を受け、脳内で生じる周期的脳活動と、行動学的な周期的運動準備の対応関係を調査する。 また、ヒトECoGのデータを増やし、解析内容を精査することで、ヒト脳活動からでも同様の結果が得られるのかを確認する。
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