2022 Fiscal Year Annual Research Report
Human migration to Japan by searching Helicobacter pylori genome
Publicly Offered Research
Project Area | Deciphering Origin and Establishment of Japonesians mainly based on genome sequence data |
Project/Area Number |
21H00346
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
山岡 吉生 大分大学, 医学部, 教授 (00544248)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ヘリコバクターピロリ / 人類の移動の歴史 / 遺伝子解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
人類は、約5~10万年前にアフリカ大陸を出て世界各地に広がった。胃癌の原因と考えられるピロリ菌は、人類の出アフリカ前にヒトの胃への感染を確立し、人類と共に旅をしてきた。我々はピロリ菌ゲノムを解析することで、人類集団の移動、特にアジアから日本列島(ヤポネシア)への移動を追っている。本研究では、世界最大規模のピロリ菌コレクションを生かして、次世代シーケンサーを用いてピロリ菌の全ゲノム解析を行うとともに、ヒト側のDNAもヤポネシアゲノム研究者の協力を得て調査することで、ヤポネシアの人類史を明らかにしていく計画とした。コロナ禍の影響もあり、新しい検体を入手することができず、当初は、保存されてあるピロリ菌遺伝子の解析を進めた。2022年には、次世代シーケンスにより、国内において、沖縄やアイヌ人のピロリ菌にそれぞれ特有のピロリ菌が存在し、沖縄の一部のピロリ菌はその起源が中央アジアにあることをiScience誌に発表することができた。その後も検討を重ね、本土(本州や九州)のピロリ菌も、胃癌の多い北部(青森)と胃癌の比較的少ない(大分)のピロリ菌には違いがあることが分かり、前向き研究を行うこととした。本年度は、鹿児島県、宮古島、さらに大分県北部で、ピロリ菌とヒト側のDNAを得ることができ、ピロリ菌においては、明らかに北部(青森)と南部(九州)では遺伝子が異なり、胃癌に関連する可能性のあるSNPs候補を得ることができた。また、従来、沖縄のピロリ菌の7割程度は、本土のピロリ菌と同一と思われていたが(iScience 2022年でも区別不可能)、沖縄に見られる本土に近いピロリ菌も、明らかに異なる系統を示すことも分かった。現在、ヒト側の検討を別予算で進めているところである。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] 日本国内より分離されたHelicobacter pylori の集団構造解析2023
Author(s)
友成航平, Batsaikhan S, Alfaray RI, Fauzia KA, 松成修, 赤田純子, 松本昂, 珍田大輔, 下山克, 金城渚, 金城徹, 金城福則, 山岡吉生
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Journal Title
大分県医学会雑誌
Volume: 24
Pages: 100-108
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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[Presentation] Outer membrane protein HopF is involved in biofilm formation and virulence in Helicobacter pylori2023
Author(s)
Fauzia KA, Sugawara Y, Obata, M, Amalia R, Alfaray RI, Metadea C, Akada, J, Matsumoto, T, Miftahussurur M, Yamaoka Y.
Organizer
The 19th Korea-Japan H. pylori Joint Symposium
Int'l Joint Research
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[Presentation] Mutations Related to Antibiotics Resistance in Helicobacter pylori Clinical Isolates from Bangladesh2023
Author(s)
Fauzia, KA, Hafeza A, Tshibangu-Kabamba E, Alfaray RI, Batsaikhan S, Cimuanga-Mukanya A, Matsumoto T, Subsomwong P, Akada J, Miftahussurur M, Yamaoka Y.
Organizer
International Symposium on Helicobacter and Upper Gastrointestinal Disease
Int'l Joint Research
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