2022 Fiscal Year Annual Research Report
根圏の応力応答とその3次元ガラス転写
Publicly Offered Research
Project Area | Elucidation of the strategies of mechanical optimization in plants toward the establishment of the bases for sustainable structure system |
Project/Area Number |
21H00371
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
津守 不二夫 九州大学, 工学研究院, 教授 (10343237)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 根 / ガラス / 微細流路 |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請は,植物の地中部構造が力学刺激にどのような影響を受けるかを詳細に把握することを目的とした.植物「地上部」が力学的刺激に応答して成長パターンを変化する例は,多角的に研究されてきた.しかしながら,地中に存在する根についてはその状態の把握が困難である.そこで,植物を培養しガラスナノ粒子中に根を成長させる.その後,このサンプルを加熱処理することで,植物部分を分解除去し,残ったガラス粒子粉体を焼結・固化させる.これにより,透明ガラス内に植物の根の微細構造を保持したサンプルを得ることができる. 植物体形状の観察のためには,ガラスの透明度を高めることが重要である.透明度を下げる要因は主に3つある:(1)ナノシリカ粉末の凝集や気泡の混入による不均一構造,(2)緻密化が不十分な際の空隙,(3)加熱時のガラス結晶化,である.ナノ粒子の均一な分散のため,攪拌条件を網羅的に探索した.また,攪拌後に一定時間サンプルを保持することで気泡を除去できることも確認できた.これらの操作により,透明度を大きく向上させることができた.また,加熱焼結条件の最適化により,十分な緻密化と結晶化の抑制が可能となった. 得られた植物根状の空洞は,最も微細な先端部の根毛(直径約10マイクロメートル)まで転写されていた.また,コンタミとして培養中に入り込んだカビの菌糸(直径約3マイクロメートル)も成長したネットワーク構造が残った.この空洞に着色溶液を流し込み,流路となっていることも確認できた.
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)