2022 Fiscal Year Annual Research Report
神経精神疾患発症における免疫応答によるシンギュラリティの解明
Publicly Offered Research
Project Area | Singularity biology |
Project/Area Number |
21H00432
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
伊藤 美菜子 九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (70793115)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アルツハイマー病 / 好中球 |
Outline of Annual Research Achievements |
アルツハイマー病は、神経変性疾患の一つであり、加齢に伴いアミロイドβ(Aβ)凝集体やリン酸化タウが出現・蓄積することが特徴です。老人斑の主成分であるAβの凝集は、疾患の進行と密接に関連しています。ADモデルマウスであるAppNL-G-Fマウスは、アミロイドβ前駆体遺伝子に4つの家族性AD変異を有し、年齢依存的にAD様の症状・病態を示します。腸と脳の相互作用は非常に注目されており、炎症性腸疾患(IBD)はヒトにおける認知症、特にADの高いリスクと関連していることが知られていますが、ADにおける腸管炎症の基礎的なメカニズムや脳への影響については、まだほとんど分かっていませんでした。 IBDモデルの一つであるDSS腸炎を誘導したAppNL-G-Fマウスの脳では、凝集したAβの増加が観察されました。脳内の免疫細胞の詳細なscRNA-seq解析により、腸炎の誘導により脳内の好中球が増加することが分かりました。抗体で好中球を除去すると、腸炎で増加したAβの蓄積が抑制されました。好中球由来のMMP9がAβの蓄積に関与することが示唆されました。これらの結果は、急性大腸炎が起こると好中球がAD脳実質に浸潤し、この浸潤が病気の進行と有意に関係することを示唆しています。したがって、好中球を標的とした治療により、AD初期に観察されるAβ蓄積を減少させ、大腸炎によるADリスク上昇を防ぐことができる可能性があります。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Increased neutrophils in inflammatory bowel disease accelerate the accumulation of amyloid plaques in the mouse model of Alzheimer's disease.2023
Author(s)
Kaneko R, Matsui A, Watanabe M, Harada Y, Kanamori M, Awata N, Kawazoe M, Takao T, Kobayashi Y, Kikutake C, Suyama M, Saito T, Saido TC, Ito M.
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Journal Title
Inflamm Regen.
Volume: 15;43(1)
Pages: 20.
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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