2021 Fiscal Year Annual Research Report
疾患特異的iPS細胞を用いた神経炎症を引き起こすシンギュラリティ現象の解析
Publicly Offered Research
Project Area | Singularity biology |
Project/Area Number |
21H00436
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
太田 悦朗 北里大学, 医療衛生学部, 准教授 (60508042)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 疾患iPS細胞 / LRRK2 / タウ / 神経炎症 / パーキンソン病 |
Outline of Annual Research Achievements |
優性遺伝パーキンソン病(PD)の原因分子であるLeucine-Rich Repeat Kinase 2(LRRK2)に変異をもつ患者は、孤発性PDと類似した特徴を示すことに加え、認知症の併発が一部で報告されている。そのためLRRK2は、認知症の発症にも何らかの影響を及ぼすことが考えられる。本研究では、遺伝性PARK8-PD患者iPSC由来神経細胞における変異LRRK2遺伝子のモザイシズム発現に焦点を当てた研究を展開することによって、シンギュラリティ現象によるオリゴマーTauの伝播およびメンブレントラフィッキング異常や神経炎症について検証した。まず、オープンリソース画像解析ソフトCellProfilerおよびImageJを組合せたメンブレントラフィッキングの新規解析法を開発し、PARK8-PD患者iPSC由来神経細胞では、isogenic-iPSC由来神経細胞に比べ、Rab5の細胞内局在に差異があることを確認した。さらに、PARK8-PD患者iPSC由来神経細胞の培養上清が、マウスミクログリア細胞株の炎症応答を誘発する可能性が確認された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、研究計画Ⅰ(疾患特異的iPSC由来神経細胞における炎症惹起の解析)、およびⅡ(モザイシズム発現解析)について当初の予定通りに進めることができた為。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、iPSC由来神経前駆細胞移植マウスにおけるオリゴマーTau細胞間伝播と炎症惹起に関する解析を進めていく必要がある。
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Research Products
(3 results)