2021 Fiscal Year Annual Research Report
高機能光源を用いた散乱制御による光断層計測/顕微鏡の高侵達・高解像化
Publicly Offered Research
Project Area | Comprehensive understanding of scattering and fluctuated fields and science of clairvoyance |
Project/Area Number |
21H05588
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
西澤 典彦 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (30273288)
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Project Period (FY) |
2021-09-10 – 2023-03-31
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Keywords | 光計測・イメージング / 光応用・量子光工学 / 高機能レーザー / ファイバレーザー / 光断層計測(OCT) |
Outline of Annual Research Achievements |
1.波長1.7um帯高侵達高分解能OCTのスペックル低減による高解像化 これまでに開発した波長1.7um帯広帯域SC光源を用いたSD-OCTシステムを改良し,信号光路に拡散板を用いて,スペックルの低減機構を付加したシステムを開発した.拡散板の種類や回転速度を最適化することで,スペックルの低減を実現した.実際にハムスターの頬袋のイメージングを行い,拡散板の使用時に感度を保ちながらスペックルが低減されることを定量的に確認した. 2.電子制御型高出力波長可変超短パルス光源を用いた擬似SC光源の開発 単層カーボンナノチューブを用いた超短パルスファイバレーザーを種パルスに用い,導波路型電気光学強度変調器で強度を高速に制御し,ファイバ増幅器と波長シフトファイバを用いて,電子制御型の高出力波長可変超短パルス光源を開発した.更に,任意波形を出力できるファンクションジェネレータを用いて変調器を駆動することで,任意の波長に任意のスペクトル波形を持つ擬似SC光源を開発した. 3.擬似SC光源を用いた高解像OCTイメージングとスペックルの低減 上記で開発した擬似SC光源をSD-OCTシステムの光源に用いて,高解像OCTイメージングを実現した.擬似SC使用時でも,パラメータを適切に設定することで,通常のSC光と同等な感度を得ることができた.また,中心波長を離散的にシフトさせイメージングを行い重ねることで,スペックルを低減できることを実証した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り,擬似SC光源を開発し,それをSD-OCTに用いて高感度な断層イメージングとスペックルの低減を実証することができた.
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通り研究を進めていく.また領域内の研究交流を積極的に行う.
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Research Products
(12 results)