2021 Fiscal Year Annual Research Report
ものづくり現場の非破壊検査における匠の技の科学的理解と視覚増強への応用展開
Publicly Offered Research
Project Area | Analysis and synthesis of deep SHITSUKAN information in the real world |
Project/Area Number |
21H05809
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
河野 行雄 中央大学, 理工学部, 教授 (90334250)
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Project Period (FY) |
2021-09-10 – 2023-03-31
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Keywords | 非破壊検査 |
Outline of Annual Research Achievements |
様々な製品が社会に浸透する中、安心・安全の確保が注目を増すにつれ、製品の非破壊・非接触計測の重要性が年々高まっている。ところが、検査現場において熟練技師と新人技師との検査精度の差が大きな問題となっており、なぜ前者の方が高い精度で見抜けるのかが不明であり、“検査の質感”とも言える興味深い問題に帰着する。本研究は、これまで心眼という曖昧な呼ばれ方をされていた匠の技を正確に伝承するため、この検査質感に関わる感覚や認知のプロセスの科学的な理解、ならびに検査精度を保証するための視覚増強の実現を目的とする。研究代表者らが開発したフレキシブル広帯域センサに基づき、検査員の目を模倣するためセンサを高性能化・実装化し、画像結果と検査員による検査結果を比較することで上記目的を達成する。今年度はセンサの新規構造提案による高性能化・多機能化を行った。より目に近づけるため、自在に形状変化できる特性を持たせることができた。また、領域内共同研究により、センシングに情報処理を組み込み、画像の高品質化に結び付けることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の目的であるより目を模倣するための、(1)新たなセンシング機構の導入、(2)情報解析との融合が進展した。来年度に向けた基盤技術が整ったため、順調に進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
領域内共同研究を積極的に進め、本センシング技術の応用を展開する。「検査の目」という大きな課題に対して知見を与えることを目指す。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Stretchable broadband photo-sensor sheets for non-sampling, source and label-free chemical monitoring by simple2022
Author(s)
K. Li, T. Araki, R. Utaki, Y. Tokumoto, M. Sun, S. Yasui, N. Kurihira, Y. Kasai, D. Suzuki, R. Marteijn, J. D. Toonder, T. Sekitani, and Y. Kawano
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Journal Title
Science Advances
Volume: -
Pages: in press
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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