2010 Fiscal Year Annual Research Report
エックス線1分子計測によるイオンチャネル開閉ダイナミクスの解析
Publicly Offered Research
Project Area | Molecular Science for Supra Functional Systems ? Development of Advanced Methods for Exploring Elementary Process |
Project/Area Number |
22018007
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
清水 啓史 福井大学, 医学部, 講師 (50324158)
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Keywords | 生理学 / 生体分子 / 生物物理学 / 放射線 / 蛋白質 |
Research Abstract |
エックス線1分子計測法は運動検出の位置精度が高い一方で、観測プローブとして導入する金ナノ粒子1粒子からの回折点を検出するため、観測速度が遅い欠点があった。研究代表者が導入した検出装置により、従来30フレーム/秒であった観測速度は、現在5000フレーム/秒となったため、大量の画像を処理するデータ解析プログラムの開発が必要となった。 20-21年度に特定領域研究「高次系分子科学」助成によって着手した高速度X線1分子計測データを用いた画像自動処理ソフトウェアver 0を用いてデータ処理を行った。慶応大学青木研究室の協力を得て、回折点抽出の際のバックグランド処理を随時更新するアルゴリズムに変更することで、抽出精度があがり、解析プログラムver1.0が完成した。 新たにLaurent Guerin博士(rennes univ.)と共に、Matlabプラットフォーム上での簡易解析プログラムの開発を開始した。運動を概観するための簡易型プログラムであり、観測データの評価に利用予定である。 岩本助教(福井大学)の協力を得て、SPRING8(日本)、ESRF(フランス)、SLS(スイス)の大型放射光施設でデータの蓄積を行った。 開発している、2溶液置換観測チャンバーに関しては、溶液置換時の内圧の上昇を抑えるとともに強度を増すためのピラーの設置デザインの変更を行った。
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Research Products
(7 results)