2010 Fiscal Year Annual Research Report
オルガネラ間相互作用を介したタンパク質の品質管理機構
Publicly Offered Research
Project Area | Protein community: organization and maintenance of protein functions |
Project/Area Number |
22020034
|
Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
多賀谷 光男 東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (30179569)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 弘樹 東京薬科大学, 生命科学部, 講師 (10294448)
谷 佳津子 東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (40266896)
|
Keywords | 組織・細胞 / 小胞体 / 蛋白質 / 膜輸送 |
Research Abstract |
本研究のテーマは.(1)ERADに関与し、小胞体内を微小管に沿って循環するBap31を介した小胞体とミトコンドリアの連結、(2)小胞体から偶発的に搬出された膜タンパク質を小胞体に返送(逆行輸送)する働きを持つRer1のクオリティコントロール(ERADを含む)への寄与である。 1)Bap31について ミトコンドリアに存在するプロヒビチン-2がFLAG-Bap31の免疫沈降によって沈降したので、その結合が特異的であるかどうかを調べたが、結合は非特異的であることが判明した。英国のGrimmらのグループは、ミトコンドリアに存在するFis1がBap31を結合していることを最近報告しており、今後はFis1とBap31の相互作用について解析を進める。 2)Rer1について i)Rer1とBap31の関連 Rer1の過剰発現によってBap31が核近傍に集積(他の小胞体タンパク質の分布には大きな変化無し)したことから、Rer1とBap31の循環には関連があることが判明した。現在、Rer1のノックダウンの効果について調べている。 ii)ERADのアッセイ系の改善 ERADのアッセイに利用しようとしていたCD3δのTet-On発現系は、測定感度に問題があることがわかったので、IRESを持つプラスミドを利用したCD3δ安定発現株の構築を行った。今後この系を用いて、CD3δのERADに対するRer1のノックダウンの効果を調べる。 iii)Rer1の局在化シグナルの同定 Rer1のC末端領域のLys-181.Arg-182、Tyr-184が、小胞体-ゴルジ体中間区画への局在化に重要であることが判明した。 iv)進められなかった計画 予定していたγ-セクレターゼ複合体の分解および会合に関するBap31とRer1の関与については実験を進めることができなかった。
|
-
-
-
[Presentation] KIAA0725p/DDHD2, a mammalian Golgi-associated phospholipase A1, regulates membrane trafficking from the Golgi apparatus to the plasma membrane.2010
Author(s)
Inoue, H., Sato, S., Kogure, T., Arimitsu, N., Tagaya, M., Tani, K.
Organizer
Sapporo International Cancer Symposium 2010 "Membranetraffic and Cancer"
Place of Presentation
Sapporo
Year and Date
20100627-20100629
-