2010 Fiscal Year Annual Research Report
Sox型転写因子によるT細胞応答と炎症の制御
Publicly Offered Research
| Project Area | Immunological Self Recognition and its Disorders |
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22021008
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| Research Institution | Kazusa DNA Research Institute |
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Principal Investigator |
山下 政克 (財)かずさDNA研究所, ゲノム医学研究室, 室長 (00311605)
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| Keywords | Sox4 / TGFβ / ヘルパーT細胞 / Th2 / アレルギー |
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| Research Abstract |
本年度の一連の研究で、CD4 T細胞ではSox型転写因子のなかでもSox4がTGFβ刺激によってSmad3/4の活性化を介して誘導されることを見出した。TGFβは抑制性のサイトカインであり、ヘルパーT(Th)細胞サブセットの分化を制御することが知られている。そこで、TGFβのThサブセット分化における作用の中で、どの作用がSox4を介しておこなわれているのかをSox4トランスジェニックマウス(Tg)/Sox4コンディショナル欠損(cKo)マウスを用いて検討するとともに、Sox4のTh細胞分化における役割について解析した。Sox4 TgマウスのCD4T細胞では、Th1細胞分化が亢進しTh2細胞分化が抑制されること、Sox4cKoマウスのCD4 T細胞では逆にTh1細胞分化は抑制されTh2細胞分化が抑制されることが分かった。また、TGFβによるTh2細胞分化抑制がSox4の発現減少により減弱することが明らかとなった。以上の結果から、Sox4はTGFβ刺激によって誘導され、Th2細胞分化を抑制することが示された。現在は、Sox4 Tgマウス、Sox4 cKoマウスを用いてアレルギー性気道炎症モデルでの影響を検討中である。この検討を通じて、Sox4のアレルギー疾患病態形成における役割を明らかにしていきたい。また、TGFβ依存的に分化が誘導されるThサブセットTh9、Th17、iTreg細胞におけるSox4の役割についても解析中であ。
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Research Products
(11 results)
