2011 Fiscal Year Annual Research Report
高輝度γ線と大立体角検出器を用いたペンタクォークバリオンの研究
Publicly Offered Research
Project Area | Quest on new hadrons with variety of flavors |
Project/Area Number |
22105515
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
新山 雅之 京都大学, 理学研究科, 助教 (90455361)
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Keywords | 原子核 / ハドロン |
Research Abstract |
本研究は大立体角検出器Time Projection Camber(TPC)を開発し、ペンタクォークバリオンの探査を行うことを目的としている。当該年度ではTPCのドリフト筐体を製作し、TPCでの荷電粒子の飛跡測定の校正を行った。TPCの位置分解能は120μmと良い値を実現した、さらに角度依存性や電圧依存性などの詳しい依存性を測定した。ペンタクォークバリオンの探査に十分な分解能が得られる事を確認した。また、荷電粒子の種類を区別するための高時間分解能検出器の開発・性能評価も行った。こちらも50ピコ秒の良い時間分解能が得られた。TPCの位置分解能TPCの性能評価と粒子識別用の高時間分解能検出器の性能評価の結果を学会で発表した。 これらの検出器をSPring-8逆コンプトンγ線ビームライン(LEPS)に設置し、ペンタクォークバリオン探査のためのデータ取得をSPring-8逆コンプトンγ線ビームライン(LEPS)で行った。ハドロン生成イベントを用いたTPCの校正を行い、KO中間子・陽子の運動量測定を行うための解析ソフトウェアを開発した。KO中間子を再構成できることを確認した。現在はKO中間子・陽子の不変質量分布の測定を行い、ペンタクォークバリオンの信号が見えるか、探査をおこなっている。近々、結果を発表する予定である。
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Research Products
(2 results)