2010 Fiscal Year Annual Research Report
新規なポルフィリン-フェロセン誘導体の合成及び機能性制御のための集積化研究
Publicly Offered Research
Project Area | Organic Synthesis based on Integration of Chemical Reactions. New Methodologies and New Materials |
Project/Area Number |
22106512
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
樋口 弘行 富山大学, 大学院・理工学研究部(理学), 教授 (00165094)
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Keywords | ポルフィリン / チオフェン / フェロセン / 機能性 / 集積化 |
Research Abstract |
光電子的外部刺激に対して敏感に応答するポルフィリン(Por)成分とチオフェンなどの様々なパイ電子系成分(πES)を剛直で立体障害が最小のジアセチレン結合により連結し、その両成分間に共役平面性の異なるスペーサー異性体を導入して拡張した一次元共役系誘導体について、構造物性相関研究が活発に行なわれている。本研究では、未だ系統的な研究が展開されていない分子骨格、フェロセン(Fc)上下2個のシクロペンタジエニル環(Cp)環にジアセチレン結合で直接連結された拡張共役系Fc-πES誘導体の一般合成法を確立し、それらの構造物性を明らかにするとともに、外部刺激によりその構造物性を制御する方法論を確立することである。そして、その成果に基づいて、新たな型の機能性フェロセン分子の創出を目指すものである。本年度は、上下のCp環が共にジアセチレン結合で連結された拡張共役系Fc-πES誘導体の合成法が報告されていなかったので、申請者が繁用して来たEglinton反応を基本に、種々の酸化的カップリング反応条件を精査し、拡張拡張系Fc-πES誘導体の合成条件を検討した。その結果、1,1'-ビス(トリメチルシリルエチニル)Fc成分からの脱TMS化反応と種々の末端アセチレン体との酸化的クロスカップリング反応とを連動集積化させたタンデム型反応条件により、アルキル成分は元より、アリール成分やアルケニル成分などをジアセチレン結合末端に有する種々の1,1'-ビス(ジアセチレン結合)架橋Fc-πES誘導体の合成が可能になった。
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[Presentation] Synthesis and Properties of 1,1'-Bis(diacetylene-group) Connected Ferrocene-(π-Electronic System) Derivatives2010
Author(s)
J.Yoshino, R.Shimizu, E.Hasegawa, D.Kawai, T.Toyama, N.Hayashi, Higuchi, H.
Organizer
The 2010 International Chemical Congress of Pacific Basin Societies (Pacifichem 2010)
Place of Presentation
Honolulu, Hawaii, USA
Year and Date
20101216-20101220
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