2011 Fiscal Year Annual Research Report
Cardiolipinにより誘導される自然炎症と自己免疫疾患との関連
Publicly Offered Research
Project Area | Homeostatic inflammation: Molecular basis and dysregulation |
Project/Area Number |
22117505
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高村 祥子 (赤司 祥子) 東京大学, 医科学研究所, 助教 (00325599)
|
Keywords | カルジオリピン / TLR / MD-1 |
Research Abstract |
本研究では、カルジオリピンによるTLR4活性化のメカニズムを探り、カルジオリピン・TLR4応答・抗リン脂質抗体症候群の関連を調べることを主目的としており、以下の項目に従って研究を進めていくことを予定していた。 1.カルジオリピンのTLR4活性化機構の解析 2.活性化に必要な分子の同定 3.同定分子を用いた機能解析(in vitro,in vivo) しかしながらカルジオリピンによるTLR4の活性化は細胞種によって異なり、TLR4応答のみに絞った解析のみでは解釈が困難であったこと、最近の報告でTLR2,TLR4が自己免疫疾患の発症に関与していることや、これらの会合分子とされるRP105/MD-1がリン脂質と結合することが報告されたことなどから、カルジオリピンのみならず陰性荷電リン脂質全般において、RP105/MD-1の関与も含めた自己免疫疾患発症への影響を検討することとした。その結果、リン脂質に対する抗体価に関して自己免疫疾患モデルマウスとMD-1KOマウスを掛け合わせた群と、ワイルドマウスをかけあわせた群とで差が見いだされた。MD-1はそのポケットに数種の脂質を保持できることから、さらに解析を進めるため作製した数種類の抗MD-1モノクローナル抗体を用いて、血清中の濃度を測るためのELISAシステムを構築した。これにより感染時、発症時のMD-1の血中濃度を測定することができるようになったと同時に、血中の脂質濃度に関しては、作製した抗MD-1抗体を用いてMS解析などを共同研究により進めている。
|
Research Products
(9 results)
-
-
-
-
-
-
[Presentation] Negative regulation of LPS signals by globo-series glycosphongolipids2011
Author(s)
Kondo Y., Tokuda N., Nishitani C., Ohto U., Akashi S., Itoh Y., Uchikawa M., Kuroki Y., Sasaki K., Furukawa K., Furukawa K.
Organizer
第40回日本免疫学会学術集会
Place of Presentation
幕張メッセ(千葉県)
Year and Date
2011-11-28
-
-
-