2010 Fiscal Year Annual Research Report
互いの視点への書き込みによって対話を行う人とロボットの体験協創
Publicly Offered Research
Project Area | Founding a creative society via collaboration among humans and robots |
Project/Area Number |
22118505
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
角 康之 京都大学, 情報学研究科, 准教授 (30362578)
|
Keywords | 人ロボット対話 / 視点共有 / 体験協創 / 多人数会話 / PhotoChat / iCorpusStudio |
Research Abstract |
本研究の目的は、人とロボットが体験を共有し共に学ぶことを可能にするために、人が携帯するモバイル端末とロボットの間で互いの「視点」を交換し合い、その上での図的操作によって対話対象世界の切り出しや名付け・操作指示を行う方法を構築し、人とロボットの体験協創の枠組みを構築することである。本年度は、各自の視点に対応する写真を交換し、その上に書き込みを行うための基盤システムとして、これまでに人同士の体験共有コミュニケーション支援を目的として開発してきたPhotoChatと呼ばれるシステムを、人とロボットの視点交換と対話に使えるように、改造とロボットへの実装を行った。 また、複数人とロボットが体験共有し、その会話的インタラクションにおける立ち位置や視線方向を計測するための環境構築を行い、まずは人同士、具体的には複数の人(3~5人)が立ち話やミーティングをしている状況の発話、動作、視線移動、頭部運動等を計測し、立ち位置や視線と発話交替、対話の盛り上がりなどの関係を分析した。分析と並行して、インタラクションデータの分析ツールとしてiCorpusStudioと呼ばれるソフトウェアの改良を進めた。 さらに、ロボットによる体験演出を目指して、過去の人同士のPhotoChat会話を再利用し、擬似的に話題提供を行うエージェントシステムを試作し、ロボットへの実装の準備を進めた。
|