2023 Fiscal Year Annual Research Report
Exploring Human Survival Strategies in the Traditional Ecological Knowledge (TEK) of the Steppe Land of Central Eurasia
Publicly Offered Research
Project Area | Integrative Human Historical Science of "Out of Eurasia": Exploring the Mechanisms of the Development of Civilization |
Project/Area Number |
22H04448
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
相馬 拓也 京都大学, 白眉センター, 特定准教授 (60779114)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | タジキスタン / タジク人 / 山岳農耕 / 騎馬鷹狩猟 / ユキヒョウ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、モンゴル~キルギス~カザフスタンのシルクロード草原に暮らす遊牧社会において、伝統知―「草原の掟」―の継承と実践が、コミュニティの持続性/レジリエンスと人類のニッチ構築に果たした役割を解明する。2023年度(R5年度)は、キルギス共和国およびタジキスタンで2回のフィールド調査を実施した。両国で、狩猟や環境共生観に関するオーラルヒストリー調査を実施して、動物民俗・フォークロア・女性誌などについて、飛躍的な進展があった。また、タジキスタン国内のキルギス系牧畜民と、モンゴル系民族のハザーラ人、ラカイ人などのコミュニティに訪問し、モンゴル文化との淵源やつながりについても調査を実施した。 23年度第1回フィールド調査[2023年5月15日~5月29日]では、キルギスのナリン州スルト夏牧場および、イシククル湖南岸ボコンバエヴァで、昨年に引き続き牧夫・長老級人物・狩猟者などを訪問して半構造化アンケートと、エスノグラフィック・インタビューを実施した。 23年度第2回フィールド調査[2023年5月30日~6月20日]では、タジキスタンのパミール山脈タヴィルダラ村とダルボーズ村を訪問した。同地では、タジク社会に特有の自然や動物への畏れのフォークロアが多数収集された。また、イスラーム世界と高度に調和した、精霊・妖怪・悪魔にまつわる怪奇譚が聞かれ、特に地域の女性の精神的・身体的不調の原因として強い信仰が見られた。また、家庭内・コミュニティ内の禁忌が諺・格言・掟としてきわめて強く信じられていた。調査では38名の女性たちから、324件の箴言・格言などを収集した。人間行動を統制する「メタ・エスノグラフィ」としての意味が見いだされる。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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