2023 Fiscal Year Annual Research Report
液胞内脂質分解酵素の活性調節機構
Publicly Offered Research
Project Area | Multimode autophagy: Diverse pathways and selectivity |
Project/Area Number |
22H04640
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
堀江 朋子 (川俣朋子) 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (70435527)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | オートファジー / 脂質分解 / リポソーム / リパーゼ / 分解 / オルガネラ / Atg15 / 脂質 |
Outline of Annual Research Achievements |
オートファジーなどにより液胞/リソソームに運ばれるオルガネラの膜成分や脂肪滴などは、リパーゼにより分解されると考えられている。しかし液胞/リソソームにおける脂質の分解・代謝の実態は、これまでほとんど解明されていない。本研究の目的は、マルチモードオートファジーの終着点である”液胞”での脂質分解機構の全容を生化学的に明らかにすることである。これまで、出芽酵母を研究材料に用い、液胞に局在するホスフォリパーゼAtg15を中心に研究を行ってきた。私はAtg15の活性を生化学的に検出できる系を確立し、それを活用して以下の3つの成果を得ており、論文化の準備を進めている。1) Atg15の活性を阻害する新規タンパク質Vil1について、Vil1側の重要残基の同定した。さらに、Vil1タンパク質の存在量が液胞のプロテアーゼによって規定されていること、また、Vil1の細胞内局在を詳細に解析をした。 2)Atg15活性と膜の曲率との相関 脂質組成は変えずにサイズのみを変化させたリポソームやGUVを作製し、Atg15の活性の違いを評価した。 3) 動力学シミュレーション解析によるAtg15の構造変化 共同研究により、Atg15が不活性型から活性型へと変換する様子を捉えることに成功した。これらの成果は、液胞における脂質分解機構の解明に貢献する重要な進展である。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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