2023 Fiscal Year Annual Research Report
ミクロクロロファジーにおける基質認識・輸送の分子機構
Publicly Offered Research
Project Area | Multimode autophagy: Diverse pathways and selectivity |
Project/Area Number |
22H04660
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
中村 咲耶 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, 基礎科学特別研究員 (20845151)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | クロロファジー / 葉緑体 / ミクロオートファジー / 光障害 / シロイヌナズナ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究計画は、損傷葉緑体を除去する選択的ミクロオートファジー「ミクロクロロファジー」作動の仕組みを解明し、マルチモードオートファジーの一経路として確立することを目指すものである。特に、損傷葉緑体の認識因子、葉緑体を液胞内へと輸送する際に必要となる膜動態を支える因子、の2点に焦点を当てた解析を行い、2023年度は以下のような成果が得られた。 前年度までに整備した、オートファジー膜で基質認識に関わるATG8の結合タンパク質候補の変異株、およびクロロファジー抑制化合物の結合ターゲット候補の変異株については、クロロファジー活性が大幅に低下する変異株系統は得られなかった。単一遺伝子を欠損させる逆遺伝学アプローチではクロロファジーに関わる因子の機能解析が十分に進まないことが想定されたため、同じく前年度に発見していた膜交通因子の一部がクロロファジーの過程で葉緑体上に集積するという現象に特に着目し、複数の関連因子について蛍光タンパク質を融合させたコンストラクトを準備し、その局在変化を評価するライブセルイメージング解析を行った。その結果、複数の膜交通因子に加え、小胞輸送の機能に関わるリン脂質がクロロファジーの過程で損傷葉緑体上に集積することが明らかとなった。そして着目した膜交通因子の活性化を担うタンパク質の機能低下株では、クロロファジー活性が大幅に低下した。以上の成果から、膜交通における機能がよく知られていた因子がクロロファジー輸送過程にも機能するという新たな現象の存在が示唆された。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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