2023 Fiscal Year Annual Research Report
セントロメアの維持・形成に関与する非ゲノム情報
Publicly Offered Research
Project Area | Mechanisms underlying replication of non-genomic codes that mediate plasticity and robustness for cellular inheritance |
Project/Area Number |
22H04692
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
深川 竜郎 大阪大学, 大学院生命機能研究科, 教授 (60321600)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | セントロメア / クロマチン / エピジェネティックス / 細胞分裂 / ゲノム情報 |
Outline of Annual Research Achievements |
セントロメアは、染色体分配に必須なゲノム領域である。興味深いことに、多くの生物のセントロメアは、塩基配列による“ゲノム情報”では規定されずに、エピジェネティックな“非ゲノム情報”によって規定される。CENP-Aと呼ばれるセントロメアに特異的なヒストンH3がエピジェネティックな目印として働いていると考えられてはいるが、セントロメアを規定するための“非ゲノム情報”の実体については不明な点が多い。本研究では、セントロメアが形成される際に必要な“非ゲノム情報”の実体の解明を目指した。具体的には、I) セントロメアクロマチンの特徴が形成される分子機構の解明、II) セントロメアクロマチンのコンパクトさに関与するCENP-Cの構造特性、III) セントロメアタンパク質のオリゴマー化と染色体分配機能との関連解明を目指した。深川らが独自に開発してきたネオアセントロメアの実験系を活用して3C-qPCR法でその詳細を解析した結果、ネオセントロメアがコンパクトなクロマチン構造をとることが明らかになり、セントロメアタンパク質CENP-Cのノックアウトでそのコンパクトな特徴が失われることが明らかになった。また、CENP-Cどの特徴がこのコンパクト化に関与しているかを解析するとCENP-CのC末端側に存在するCupin領域による多量体化が重要であることが明らかになった。CENP-CのC末端側に人工的な多量体化配列を導入するとCENP-C機能の一部を相補することも明らかにした。また、CENP-Cの多量体領域を欠き、コンパクトなクロマチン形成が弱くなると染色体分配が異常になることも判明した。これらの研究を通じて、配列では規定されないセントロメアの“非ゲノム情報”の実体が理解できた。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Mitotic perturbation is a key mechanism of action of decitabine in myeloid tumor treatment.2023
Author(s)
Yabushita T, Chinen T, Nishiyama A, Asada S, Shimura R, Isobe T, Yamamoto K, Sato N, Enomoto Y, Tanaka Y, Fukuyama T, Satoh H, Kato K, Saitoh K, Ishikawa T, Soga T, Nannya Y, Fukagawa T, Nakanishi M, Kitagawa D, Kitamura T, Goyama S
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Journal Title
Cell Rep.
Volume: 42
Pages: 113098
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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