2023 Fiscal Year Annual Research Report
ニューロフィードバック注意機能訓練における脱抑制回路の多様性と運動制御への寄与
Publicly Offered Research
Project Area | Hyper-adaptability for overcoming body-brain dysfunction: Integrated empirical and system theoretical approaches |
Project/Area Number |
22H04789
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Research Institution | Seikei University |
Principal Investigator |
櫻田 武 成蹊大学, 理工学部, 准教授 (40588802)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ニューロフィードバック / 注意 / SSSEP / SSVEP / 個人差 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,これまで確立してきた低次感覚野活動に基づくニューロフィードバック技術を用い,注意機能向上に有効なテイラーメード訓練システムの確立を目的とした. 提案システムでは,空間的注意を訓練する目的として,SSVEPによるニューロフィードバック訓練を実施した.5日間のニューロフィードバック訓練に関して,訓練側である左視野刺激に対する右視覚野の応答が増幅した参加者4名と,減少した参加者2名に分かれる結果となった.さらに,このような視覚野の応答変調に際して,実際に注意機能の向上が実現するのかを評価するため,GoNogo課題を実施した.その結果,視覚野の応答変調に成功した訓練者においてのみ反応時間の短縮が認められ,本提案システムが空間的注意機能向上に有効である可能性が示唆された. 本研究において訓練者の注意状態を推定するために用いるSSSEPは一定の周波数を持つ振動刺激に誘発される律動的脳波である.このSSSEPを誘発するために用いられる機械振動刺激として,数百Hzの高周波(搬送周波数)の振動をAM変調させることで数十Hzの振動を生成・提示する手法がある.様々な搬送周波数を設定したうえでSSSEP応答の変化を確認した.その結果,搬送周波数を160Hzから10Hz刻みで100Hzまで変化させた際,本実験で利用している振動素子の特性上,搬送周波数を下げるほど刺激強度が弱まるにもかかわらず,160~120Hzの帯域では同等の応答強度が保持された.これは,160Hzよりも低い周波数帯域において反応しやすい(反応閾値が低い)マイスナー小体の特性を反映していることを示唆する.つまり,SSSEPを用いてニューロフィードバック訓練を行う際,このような搬送周波数の最適化を行うことでより頑健に効果を得られる可能性があることを意味する.
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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