2023 Fiscal Year Annual Research Report
Dialogue management and response expressions in behavior change dialogue considering long-term relationships with users
Publicly Offered Research
Project Area | Studies on intelligent systems for dialogue toward the human-machine symbiotic society |
Project/Area Number |
22H04873
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
吉野 幸一郎 国立研究開発法人理化学研究所, 情報統合本部, チームリーダー (70760148)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 対話システム / 自然言語処理 / 大規模言語モデル / エントレインメント / RAG / 言語生成 |
Outline of Annual Research Achievements |
対話においてユーザとの長期的な関係を考慮することが本研究の目的である。行動変容対話は、ユーザが持つ目標に向かって対話を進めるようなこれまでの多くのタスク達成型対話システムとは対照的な対話の最適化目標を持つもので、どのような対話の戦略や対話システムの振る舞い・応答表現が必要かという点も大きく異なることが知られている。こうした対話戦略や応答表現の利用は、短期的なユーザの行動変容を目的とする研究がほとんどで、長期的な関係を考慮した研究においては未だ多くの課題が残っている。特に行動変容対話を目標とするシステムで、ユーザとの関係を構築し長く使われる対話システムを実現するという観点からは、ユーザの周囲の状況を注意深く観察し、ユーザの状況に合わせた対話の適応を行う必要がある。また、行動変容対話に限らず、ユーザに対する対話システムのパーソナライゼーションという観点からは、過去の対話履歴や周囲の状況からいかに対話をカスタマイズするかも重要である。そこで本年度においては、「長期的なユーザとの関係を考慮した対話」を実現・評価した。また、どの程度システムの対話に対して満足しているかの主観評価指標も用いることで、ユーザからのシステムに対する納得感なども評価した。 具体的には、例えば対話システムにフレンドリーでいて欲しいと考えるユーザに対してはより砕けた表現をすることが好ましい。逆にフォーマルでいて欲しいと考えるユーザには丁寧な表現を行うことが望ましい。また、一般にはある程度相手の発話内容に同調した応答を返すことが、ユーザからの親密度を上げるということが知られている(エントレインメント現象)。そこで、これらを包含する概念としてアコモデーション理論[Giles07]を活用し、ポライトネスの観点からユーザ適応された言語生成システムを構築し評価した。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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