2023 Fiscal Year Annual Research Report
アメーバをめぐるポストコッホ微生物生態学
Publicly Offered Research
Project Area | Post-Koch Ecology: The next-era microbial ecology that elucidates the super-terrestrial organism system |
Project/Area Number |
22H04883
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
永井 宏樹 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80222173)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 寄生 / 共生 / アカントアメーバ |
Outline of Annual Research Achievements |
計画研究班によるメタゲノム解析により、本領域モデル圃場土壌中に多くのパンドラウイルスが存在することが予想されたため、パンドラウイルスの物理的性状を利用し、パンドラウイルスに特化したスクリーニング法を確立した。この方法を用いて実際にスクリーニングを行った結果、本領域モデル圃場土壌中からこれまでに8株の新規パンドラウイルス(PK株群)を単離することができた。前年度までに確立していたゲノムDNA調製法を用いてゲノムDNAを分取して、次世代シーケンシングによりすべての完全ゲノムを決定した。本領域モデル圃場以外から分離・解析していたP46株はパンドラウイルスクレードAに属しており、Pandoravirus dulcis Melbourneに非常に近縁(ANI 99.1%)であることを報告していたが、本領域モデル圃場から同定した8株はパンドラウイルスクレードBに属しており、互いに近縁であったが、既知のパンドラウイルス株との間のANI(Average nucleotide identity)は最大でも85%にとどまり、今回単離したグループの新規性が示唆された。今回の解析により、これまでゲノムが報告されているパンドラウイルス株全数と同等程度の新規パンドラウイルスを単離・解析できたことになる。この結果は、パンドラウイルスが持つ特異な物理的性状などにより、既存の研究は自然界に存在するパンドラウイルスを量的に過小評価していることを示唆している。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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