2022 Fiscal Year Annual Research Report
大規模メタゲノムデータを用いた高精度機能未知遺伝子推定手法の開発
Publicly Offered Research
Project Area | Post-Koch Ecology: The next-era microbial ecology that elucidates the super-terrestrial organism system |
Project/Area Number |
22H04891
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
福永 津嵩 早稲田大学, 高等研究所, 准教授(任期付) (80791433)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 系統プロファイル法 / アルゴリズム / 高速化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、大規模ゲノム・メタゲノムデータセットに対してスケッチソートを用いて高速にオーソログ推定を行うプログラムの開発を試みた。しかしながら当初予定していたアルゴリズムは、既存の手法に比べてわずかに高速であったものの、精度が大きく下がったため、実用に耐えるアルゴリズムではないと判断したため、研究計画を大きく変更することとなった。まず開発を予定していたアルゴリズムの副産物として、深層学習を用いてRNA二次構造accessibilityを高速に予測するソフトウェアを開発したところ、既存手法と高い相関を得ながらも100倍程度高速であり十分に実用に耐えるプログラムが開発できた。本研究は既に論文発表済みである。また、シアノバクテリアゲノムデータセットに対してオーソログ推定・系統プロファイル解析を行い、フィコビリソームと有意に関連すると目される遺伝子を発見した。変異株作成実験により、その遺伝子の機能を実験的に検証したところ、本遺伝子はフィコビリソームのステート遷移と呼ばれる機能と関連することを明らかとした。現在、本研究については論文投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初開発を予定していたアルゴリズムは、実用に耐える十分な性能を発揮できないことが研究の結果明らかとなったため。
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Strategy for Future Research Activity |
シアノバクテリアの系統プロファイル解析によって、フィコビリソームに関連する機能未知遺伝子を検出し、実験的にその機能を検証した。今後、その分子生物学的・生化学的な機能をより探索するとともに、他生物に広く保存されていながらも機能が十分に知られていないタンパク質であることから、その系統関係や分布など進化的な関係について研究を進める。
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