2022 Fiscal Year Annual Research Report
Creating Intelligent Behaviors of Imaginary Slime Molds Represented by Graphs Based on Human Subjective Evaluation
Publicly Offered Research
Project Area | Advanced mechanics of cell behavior shapes formal algorithm of protozoan smartness awoken in giorama conditions. |
Project/Area Number |
22H05686
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
大西 圭 九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 准教授 (30419618)
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Project Period (FY) |
2022-06-16 – 2024-03-31
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Keywords | 架空生物 / 粘菌 / 知的な振舞い / 人間 / 進化計算 / 群知能最適化 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度はまず、群知能最適化手法の枠組みとインタラクティブ進化計算を組み合わせた、架空生物の知的な振舞いを創り出すシステムの枠組みを提案した。群知能最適化手法は、問題の適応度を用いる手法固有のルールに従い個体群を解空間内で移動させることで解探索する。つまり、解探索することと個体群を移動させることは等価である。この理解に基づき、提案するシステムの枠組みは、ある群知能最適化手法の使用の下で、問題である適応度関数の形状を、人を評価系とするインタラクティブ進化計算により最適化することで、個体群の知的な振舞いを創り出す。 また、架空生物として架空粘菌を想定し、架空粘菌を動的グラフとして表現して、その架空粘菌の振舞いルールを設計した。その振舞いルールは、適応度に応じて発現様式が変化する。架空粘菌を表すグラフは、空間内を移動し、変形する。 最後に、架空粘菌の知的な振舞いを創り出すシステムを構築し、それを用いて提案したシステムの枠組みの基礎評価を行なった。その評価では、知的な振舞いかどうかを評価する仕組みとして、本来想定した人ではなく、コンピュータプログラムを用い、その下で適応度関数の最適化を通じて、確かに所望の架空粘菌集団の振舞いが創り出せることを示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和4年度は、架空生物として架空粘菌を想定し、その振舞いアルゴリズムの設計を完了する計画であった。その計画通りの進行であるため、「おおむね順調に進展している」と自己評価する。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は、まず、令和4年度に設計した、架空粘菌の知的な振舞いを生成するシステムを、Webアプリケーションとして実装する。さらに、人々がシステムを実行する実験を行い、人々にとっての知的な振舞いデータを収集する。そのシステム実装と実験が計画以上の早さで完了できた場合は、収集した振舞いデータを分析して、人々が知的さを感じる要因を探る。
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