2012 Fiscal Year Annual Research Report
自己の社会的価値の脳内表象:パートナー選択の脳画像研究
Publicly Offered Research
Project Area | Experimental Social Sciences: Toward Experimentally-based New Social Sciences for the 21st Century |
Project/Area Number |
23011002
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
杉浦 元亮 東北大学, 加齢医学研究所, 准教授 (60396546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澁谷 覚 東北大学, 経済学研究科, 教授 (00333493)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 自己認知 / 価値評価 / 行動選択 / 社会認知 / 機能的MRI |
Research Abstract |
自己の社会的価値評価は社会行動選択に重大な影響を及ぼす。本研究では、パートナー選択ゲーム遂行中の脳活動を測定し、自己の社会的価値評価の脳内表象とこれに基づいた行動選択の神経基盤を明らかにした。 平成23年度に実施した課題・刺激の選択・最適化の成果に基づいて、平成24年度には脳活動測定実験を行った。30名の健常男子大学生被験者を対象に、MRIスキャナー中でバーチャルなダンスパーティー状況、アルバイト応募状況を模したパートナー選択ゲームを遂行させた。各試行は、ライバルの提示と価値評価課題、また選択パートナーと提示と選択課題から構成した。「ライバルあり条件」では同じパートナー候補をライバルと奪い合う設定で、ライバルとして前者では同世代の男性の顔写真、後者では年齢・学部・所属サークルを提示した。パートナーとして前者では同世代の女性の顔写真一組、後者ではアルバイトの内容と時給を1組提示した。「コントロール条件」は選択課題で被験者が優先してパートナーを選択できる点以外はほぼ同等の条件とした。両状況において、ライバル提示時及びパートナー選択時に、ライバルあり条件でコントロール条件と比較して前頭前野内側と後部帯状回の賦活が見られた。ライバル提示時の活動から、これらの領域は自己の社会的価値評価表象と考えられ、これらの領域がパートナー選択時にも賦活することから、自己の社会的価値評価に依存した適応行動を反映している事が推測される。 本研究の成果は、自己の社会的価値評価に依存した適応行動を説明する人間モデルに、神経科学的根拠を提供する事が期待される。
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Research Products
(4 results)