2011 Fiscal Year Annual Research Report
金属基板表面を反応場とする新しい触媒の開発
Publicly Offered Research
Project Area | Molecule Activation Directed toward Straightforward Synthesis |
Project/Area Number |
23105502
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
有澤 光弘 北海道大学, 大学院・薬学研究院, 准教授 (40312962)
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Keywords | 触媒・化学プロセス / 合成化学 / 合成化学 / 薬学 / 環境対応 |
Research Abstract |
本申請研究では、既に申請者らが見いだしている硫黄修飾金担持型パラジウム(Sulfur-modified Au-supported Pd:SAPd)の研究成果を礎に、新しい反応場である硫黄修飾金の生成機構や物性等学術的特徴をまとめる。また、SAPdの利点を応用し、フローシステム・液層コンビ合成で大量且つ連続的に機能性分子を合成できる硫黄修飾金担持型金属触媒を開発する。具体的には、硫黄修飾金の生成機構や物性等学術的特徴については、「SAPdを用いたリガンドフリーBuchwald-Hartwig反応の開発」に成功したことと「大型放射光施設SPring-8での軟硬x線及びを用いた)XaFs実験」でSAPdの硫黄及びパラジウムの軌道情報を得られたことから、SAPdが従来の均一系あるいは不均一系金属触媒とは異なる新しい反応性及び反応場を有していることが明らかになってきた。即ち、SAPdはPdナノパーティクルを硫黄修飾金基板上に強力に担持しており、反応系中に高活性なPdナノパーティクルを放出するが、硫黄修飾金は反応後のPdナノパーティクルを補足する能力を有する(Catch&Release機構)。また、SAPdを用いたフローシステムでは、理論確証実権を確立し、実験室レベルでのフローシステムの開発に成功している。更に、SAPdを用いた液層コンビナトリアル合成では、約100化合物とミニライブラリーではあるが、迅速に合成できるシステムの構築に成功した。フローシステムや液層コンビナトリアル合成成功の鍵は、2つの異なるマイクロ波(シングルモードとマルチモード)の適切な利用にある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本申請研究での全ての実施内容において、確実に実験が勧められており、期待していたデータが集まっている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在の研究実施状況・体制を維持する。
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Research Products
(21 results)
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[Journal Article] Cyclopropane Based Stereochemical Diversity-Oriented Conformational Restriction Strategy : Histamine Analogs with the 4 Amino 2,3 methano 1 (1H-imidazol-4-yl)butane Structure as Highly Potent Histamine H3 and/or H4 Receptor Ligands2012
Author(s)
Mizuki Watanabe, Takaaki Kobayashi, Takatsugu Hirokawa, A.Yoshida, Y.Ito, S.Yamada, N.Orimoto, Y.Yamasaki, Mitsuhiro Arisawa, Satoshi Shuto
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Journal Title
Org.Biomol.Chem.
Volume: 10
Pages: 736-745
DOI
Peer Reviewed
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