2012 Fiscal Year Annual Research Report
ソフトナノ粒子を基盤とする有機ー無機ハイブリッドの創成とバイオ応用
Publicly Offered Research
Project Area | Fusion Materials: Creative Development of Materials and Exploration of Their Function through Molecular Control |
Project/Area Number |
23107510
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
佐々木 善浩 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90314541)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ナノゲル / 有機ー無機ハイブリッド / ヒドロキシアパタイト / バイオミネラリゼーション / 両親媒性高分子 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ソフトナノ粒子としてのナノゲルと高い構造安定性や独自の機能を有する無機材料とを合理的な分子設計のもと精密に融合することで、分子制御された融合マテリアルを開発し、細胞機能制御などのバイオ応用を行うことを目的とした。 これまでにトリカルボン酸基を導入した多糖ナノゲルを用いることで効率的にアパタイトナノ微粒子が作製できることを明らかにしてきた。平成24年度においては、このヒドロキシアパタイトナノ微粒子の形成プロセスを詳細に検討したところ、粒径数十nmの球状のアモルファスリン酸カルシウムナノ微粒子の形成を経て、ヒドロキシアパタイト結晶の前駆体と考えられるナノメートルサイズのヘリカルリボン状の構造体が形成されることがわかった。このヘリカルリボン状構造体のEDX分析をおこなったところ、この構造体がリン酸カルシウムから形成されていることが示された。またその形態観察の結果から、そのヘリックスの向きはほぼ完全に一定であり、その直径が40 nm、ピッチ幅100 nm、ピッチ角35°の均一なナノ構造体であることがわかった。このナノサイズのヘリカルリボン状の構造体について、X線回折および中性子線回折により解析をおこなったところ、この構造体がアモルファス構造であることが示唆された。 また、A03班片桐グループとの共同研究の中で、酸化鉄ナノ微粒子とナノゲルとのハイブリッド作製についての研究を行い、ナノゲルをテンプレートとして、効率的に酸化鉄ナノ微粒子を作製できることを明らかにしてきた。平成24年度においては、その磁気特性を向上させるためにあらかじめ調製した疎水化磁性ナノ粒子との複合化を行うことでその磁気特性を向上させうることを明らかにした。また、A02班佐藤グループとの共同研究においては、精密重合により高度にその構造が制御された高分子の設計、合成をおこなった。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(18 results)