2012 Fiscal Year Annual Research Report
光学活性融合マテリアル創出を指向したキラルリンポリマーの合成と高次構造制御
Publicly Offered Research
Project Area | Fusion Materials: Creative Development of Materials and Exploration of Their Function through Molecular Control |
Project/Area Number |
23107516
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
森崎 泰弘 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (60332730)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | リン原子 / 光学活性 / 高次構造 / 金属配位 |
Outline of Annual Research Achievements |
ホスフィンのリン原子は炭素原子と同様に不斉中心として利用でき、光学活性なホスフィンが立体化学的に安定に存在する。このような背景を基に、これまでに数多くの不斉リン原子を有する光学活性ホスフィンが合成され、特に遷移金属錯体の不斉配位子として広く利用されてきた。しかし、高分子化学分野において、不斉リン原子を主鎖骨格に有する光学活性ポリマーの合成例は、我々が報告した数例に限られている。この様な背景の下、本研究では種々の新奇キラルリンポリマー・オリゴマー・環状化合物の創出に成功し、それらの配位挙動について詳細に検討を行った。 具体的には、キラルリンオリゴマーの合成と配位能評価を試みた。例えば、合成したヘキサホスフィンは分子鎖内に配位能の異なるホスフィン部位を有しており、ホスフィンを保護しているボランの化学選択的除去を達成した。 環状化合物合成に関しては、次の成果を得た。まず、光学活性ビスホスフィンの分子内酸化的環化によるtrans-1,4-ジホスファシクロヘキサンを立体特異的に得る合成法を確立した。 また、光学活性ジホスファクラウンの実用的合成法の開発にも成功した。 すなわち、光学活性ビスホスフィン類をビルディングブロックとして用い、クラウンエーテル環にビスホスフィン骨格を組み込むことで、全く新しいタイプの光学活性クラウンエーテル誘導体合成法を開発した。
|
Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|