2012 Fiscal Year Annual Research Report
内部ベンゼン融合型π電子系の創出とその物性評価
Publicly Offered Research
Project Area | Emergence of highly elaborated pai-space and its function |
Project/Area Number |
23108714
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
宇野 英満 愛媛大学, 理工学研究科, 教授 (20168735)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 逆Diels-Alder反応 / 二重混乱フロリン / 近赤外色素 / 光分解 / キレトロピー反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者は,逆Diels-Alder反応によりπ電子系を融合させる方法を開発し,「ペリ環状分解反応による新しいπ電子系化合物の創出と有機電子機能材料への応用」関する研究を強力に推進してきた.今年度の研究では、1.7-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタジエン縮環ピロールの分解挙動の検討,2.二重混乱フロリン誘導体の物性検討,3.ベンゼン環構造を大環状共役系内に有する物質の合成,4. 近赤外色素の合成を行った. 1.の課題では7-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタジエンによりピロールとナフタレンの縮環した化合物の熱及び光による分解挙動を検討したところ,逆Diels-Alder反応の起こらない系でも反応が速やかに進行することが判明した.7-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタジエン縮環ジピロールでは,プロトン移動が起こると速やかに分解が進行することが判明した.2.の課題では,二重混乱フロリン錯体の合成を検討したが,環内径が小さいため錯体は得ることができなかった.3.の課題については,現在も継続中であるが7-オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタジエン骨格で両端をつないだπ電子系の構築を行っている.4.の課題では,近赤外にのみ吸収を有するBisBODIPYの合成に成功した.現在は応用に向けて,JSRおよび日本触媒と共同で研究を進めている. また,本領域班員の谷文都九州大学准教授とは,フラーレン類とポルフィリン二量体の包摂挙動についての共同研究を行い,種々の包接錯体の結晶構造を明らかにした.本領域班員の小林長夫東北大学教授とは,フロリンの電子線スペクトル解析において共同研究を行った。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Synthesis, structure and properties of ethyl naphth[2,3-f]isoindole-1-carboxylate2013
Author(s)
A. Seike, K. Yamagami, Y. Kakitani, M. Kuwajima, H. Uoyama, S. Nagaoka, T. Nakae, S. Mori, T. Okujima and H. Uno
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Journal Title
RSC Adv.
Volume: 3
Pages: 3006-3016
DOI
Peer Reviewed
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