2012 Fiscal Year Annual Research Report
Nー混乱ポルフィリノイドを用いる高次dπ共役系の創製
Publicly Offered Research
Project Area | Emergence of highly elaborated pai-space and its function |
Project/Area Number |
23108715
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
古田 弘幸 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40244157)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | d-π相互作用 / サンドイッチ錯体 / フェロセン / ヘキサフィリン / レニウム錯体 / 二量体 / N-混乱ポルフィリン |
Outline of Annual Research Achievements |
2次元及び3次元空間に拡張した共役π電子と金属d軌道との相互作用に焦点を当て、種々のポルフィリノイド金属錯体を合成し、それらの電気化学、磁気化学、光化学特性評価から、機能性分子としての展開の可能性について検討を行った。得られた主な成果は下記の通りである。 1) 「環拡張フェロセンモデル:サンドイッチ型N-フューズポルフィリン鉄錯体の合成」。通常フェロセンの6π配位子を18πまたは22π系のNーフューズポルフィリン配位子に拡張し、π電子間の相互作用が金属d電子を介して存在していることを明らかにした。 2)「金属価数変化を利用するN-混乱ポルフィリン間π相互作用のon-offスイッチング」。アセチレン連結N-混乱ポルフィリン二量体の金属錯体を合成し、π電子間相互作用が金属の価数変化に応じて、大きく変化することを明らかにした。 3)「近赤外領域に光吸収を持つ、価数の異なる、一重混乱ヘキサフィリン異種二核金属錯体」。近赤外色素のπ軌道と金属d軌道の強い相互作用により、近赤外領域に強い吸収帯を持つヘキサフィリンに書く金属錯体の合成に成功した。 4) 「レニウム錯化による外周部π拡張型N-混乱ポルフィリン錯体」。環内部にレニウム金属が配位する際、配位性溶媒分子であるルチジンのメチル基を活性化し、環外周部に組み込まれた、π拡張型N-混乱ポルフィリノイドが生成することを明らかにした。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(30 results)