2011 Fiscal Year Annual Research Report
結晶性一次元πナノ空間の創製と制御
Publicly Offered Research
Project Area | Emergence of highly elaborated pai-space and its function |
Project/Area Number |
23108716
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
柳 和宏 首都大学東京, 准教授 (30415757)
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Keywords | カーボンナノチューブ / 配列制御 |
Research Abstract |
単層カーボンナノチューブ(SWCNT)分離精製試料における物性研究の問題点として、現状の試料は、SWCNTがランダムに配列した凝集系であることが挙げられる。そのような凝集系では、ランダム性に由来して伝導電子は必然的にSWCNT内に局在し、その界面で散乱される為、それは導電性能を悪くさせる大きな要因となっている。例えば、SWCNTネットワークを利用した電界効果型トランジスタ(FET)において高移動度を実現するには、SWCNT間の接合界面の制御が極めて重要であることが認識されている。その問題を根本的に解決する為には、SWCNTが構造を揃えて配列したSWCNT結晶系を創製する必要がある。本研究では、蒸気拡散法を用いて、(6,5)カイラルSWCNTの結晶化実験を行い、針状結晶を得ることに成功した。SWCNTが結晶内に含まれていることを、顕微ラマン分光測定によって明らかにし、偏光依存性から結晶軸方向に配列している傾向がみられた。しかしながら、配向度は悪い為、更なる改善が必要な状況である。結晶化によって高純度化が起きていることが分かっている。イオン液体をゲート絶縁体として用いたデバイスを作製し、針状結晶はFET動作が可能であることを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
結晶状試料を得ることに成功している為、順調に進展している。しかしながら、配向度は悪く、更なる結晶化条件の検討が必要不可欠となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
対称性の良いアームチェア型SWCNTを用いた結晶化を行う。また、添加のアルコールをメタノールを用いるなど、様々な結晶化条件の改善を行う。
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Research Products
(13 results)